1つのモニタで全ての2台のPCを操作する時に使う便利なスイッチ。
切替機と言われているモノ
今年の正月に新たにメインPCを自作した際、旧来から使っているPCをどうしようかと考えた時、従来から使っていたキーボードとマウスは新PCに接続したので、新PCからリモートデスクトップ接続で操作すればよいか、と考えたので、特に旧来のPCの操作に関して深く考えていなかった。
最悪、電源ボタンを押してさえいれば、Windowsサービスでリモートデスクトップ接続はできるので、その後の操作の為に旧PCにキーボードとマスウはいらないだろう、と考えていたのである。
ところが…旧PCをリモートデスクトップすると、新PCからはこんな感じに見えてしまい、ほぼ操作する事が不可能という事が判った。
この色が崩れるという現象の原因や理由は未だわかっておらず、唯一解決する方法としてはNVIDIA製GPUに載せ替えると正常に戻るという事だけが判っている。何故かRadeon VIIでは、この症状から脱する事ができないのである。
かといって、NVIDIA製GPUをそのために用意するというのは、旧PCの事だけにコスト的に許容できないので、ならば旧PCと新PCとの間で、キーボードとマウスを切替えて使用出来るようにすればよいか、と考えた。
モニタは入力切替で切替えられるので、USB機器だけを切替える目的なので、単純にUSB切替機と呼ばれる製品なら機能は事足りるはずである。
というわけで、Amazon.co.jpでいくつか候補となる製品を探し始めた。
問題は電力と接続規格
価格的には2,000円~4,000円程度で2~4ポートを2台のPCで切替える製品があるようである。
ほとんどのメーカーは中国メーカーのようで、日本メーカー品であっても、おそらく製造国は中国とか東南アジアだろうと思う。ただ、日本メーカー品は国内の検品を通しているハズなので、その分安心できるかな、というレベルである。
最低2ポートを切替えられれば私の場合は十分だが、万が一を考えると3~4ポートほしいところ。また、接続規格に関しても、キーボードとマウスならUSB2.0接続でも問題はないが、折角ならUSB3.0くらいの速度は欲しいところか。
あとは切替える際にスイッチが独立して存在しているか、本体に切り替えボタンがあるかの違いである。
もう一つ大きな要素は、バスパワー駆動なのかセルプパワー駆動なのか、というところ。
正直、パスパワーの方が手軽だが、安心して利用できないところがある。
幸いにして、ほとんどの製品はセルフパワーにも対応しているもので、おそらくは安定動作を考えた結果、セルフパワーの道は残しておく方がよい、と判断したメーカーが多いという事だろう。
使い勝手
そんなわけで、ほとんどのケースでどの製品を選んでも特に問題はないという事は大凡検討が付いた。
だが、ここで一番重要な事を考えた時、検討商品を全て洗い直ししないとダメだと気がついた。
それは…USB端子の向きである。
ほとんどの製品は、接続するPCに繋げるUSB端子は製品の後ろ側に端子があり、キーボードやマウスといった共用したい機器のUSB端子は、製品前面に端子が付いている。
コレ、USBメモリなど抜き差しが頻繁にあるものに対しては有効なレイアウトだが、キーボードやマウスといった、接続したら繫ぎっぱなしというデバイスの場合は、前面に端子があるのは、設置時にかなり邪魔になる事になる。
LANのハブやHDMI切替機を想像するとわかりやすいかもしれない。
前面に端子があると、ケーブルを全部裏側に回したりする必要があるので、見た目にもよくなく、まして切替えスイッチが本体にある場合は、その本体は比較的手の届くところに置く関係から、ケーブルがとても邪魔になったりする。
そうなると、接続する端子は全て製品の裏面にある、もしくは共用デバイスの端子は前面と裏面に分散配置している製品が望ましいという事になる。
こういった配慮をしている製品がほとんど見られないのは、とても残念でしかないところである。
基板デザインで、こうした分散配置は比効率なのかもしれないし、コスト的には何らかの課題を残すという事なのかもしれないが、使い勝手を考えれば、裏面、もしくは分散配置の製品がとても使いやすいという事になる。
というわけで、USB切替機は欲しいと思っているが、未だ最適な製品というものを見つけられていない。
こうした消費者の声に応えるというメーカーは出てこないものだろうか?
というか、イマドキのマーケットインという考え方の商品開発なら、そういった製品が出てきていても不思議ではないハズなんだが…。