今住んでいるところは、それはもう全然ダメな状況でしょう。
借家
私が今住んでいるところは借家である。
これは私が生れ故郷から引越しをして、今の山梨県にきた時に、父親が探してきた物件で、そもそも建物は昭和30年代の初めごろに建てられた物件のようである。
昔の作りなので、天井は低く、逆に強度的に強い側面も持っているのだが、そもそも古い作りなので機密性は低く、夏にしても冬にしても空調環境を維持するのが困難な物件である。
大家さんはもちろんその事を理解している事は間違いないが、そもそも父親がこの物件を借りる際、一部改装する旨の話を大家さんとしていて、それ以降、この物件内で起きたトラブルは、借りている我が家が対応するという、大家さんからしてみれば実に手のかからない住人として暮らし続けている。
そんな作りの古いところに住んでいて、今まで困らなかったのか、というと、困ってはいるのである。ただ、もともと自宅を会社として登記し、しかもその資材の一部を今も家の周囲に置いている事から、なかなか引越しできない状況にあって今に至っている。
母親が介護生活となった今、特に空調を維持する事が重要になっている状況、そして最近よく騒がれている天災への対策を考えると、本当はいち早く引越しをせねばならない、となるところなのだが、これが中々進まないのはこうした縛りがある為である。
だが、トルコの大地震の被害を見ていると、作りの古い家にいる事自体が、とんでもない危険にさらされている事を改めて考えてしまうワケで、この状況を何とか変えていきたい、そう思っている次第である。
耐震基準
耐震基準は今まで何度か改定されているのだが、1981年5月31日までの建築確認における基準で建てられている建築物は、既に危険であると言われている。
今は1981年6月1日から適用されている基準、これを新耐震基準と呼ばれている基準だが、この基準に準じた建築物であれば、とりあえずは安心という状況のようである。
それでも今から42年前の基準なので、元々が古くなければまず大丈夫かな、というところだが、ウチは当然だが新耐震基準には適合していない。
軽微な地震なら、逆に柱の結合はより強くなるとも言われているほど昔の作りなのだが、大地震が来れば安心できる作りであるとはとても言えない。
パンケーキクラッシュとも違うだろうが、倒壊する事は間違いないだろう。
また家の設備も相当古く、それら全てがアップデートされないと、イマドキの生活にならないレベルである。
リフォームとかそういう世界からもかけ離れている…と言いたい所だが、最近は古民家をリフォームするという事もあるので、リフォームで何とかしてしまうというケースもあるのかもしれない。
まぁ、それでもそういった改装は借りている我が家の問題ではなく、大家さんの問題になるわけだが、この大家さん、実はウチの父親が存命だった頃の大家ではなく、その二代目になる。
なので、ウチらが住んでいる家の内容について、おそらく全ては理解していないところがある。なので設備が古かろうが故障していないウチは何も手出しはしてこない。
まぁ…気にしていないから、こんなに古い建屋で、かつ古い設備のままになっていると言えるだろう。
それだけに、今後の事を考えると、このままではダメだ、としか思えないところがある。
引越し
なので、今引越しをする為にいろいろと根回ししている。
まず会社の登記を何とかしなければならないわけで、これを終わらせてしまおうと思っている。
その上で、今の家財をどう処分し、引越し先を見つけて転居する…という事を目標にしている。
家を建てられるだけの予算があれば話は変わるが、そんな資産があるハズもなく、今後未来は見通しがとても悪いとしか言いようが無い。
一層の事、もっと住宅事情における価格が安い地域に引越しするという手もあるが、そうなると今度は就業に問題が出てくる。在宅で生きていけるだけの稼ぎを出せるスキルを持ち合わせているとは言いにくいところがあるので、こういった転居は根底から崩れてしまう。
今まで、親の借金の返済ばかりしてきた私に、貯蓄などあろうはずもなく、これから貯蓄かという時に母が要介護になった。もう貯蓄は絶望的である。
というわけで、トルコの大地震の情報を見ていて、他人事には思えないので改めて自分の状況を整理した。
とても良くない。
今はそれしか言えないのだが、この状況から脱する事はできるのだろうか?