こういう1/1のリアルなアイテムは実用性もあってイイ。
実際に使えるのがイイ
プレックスが「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場した株式会社ガンダムで使用していた折りたたみコンテナを雑貨として8月に発売する。製品名は「機動戦士ガンダム 水星の魔女 株式会社ガンダム 折りたたみコンテナ」とちょっと長いが、4月10日11時より通販サイト「プレミアムバンダイ」にて予約を開始する。
プレミアムバンダイ
機動戦士ガンダム 水星の魔女 株式会社ガンダム 折りたたみコンテナ
コンテナとしては価格はちょっと高めな7,150円だが、その見た目はアニメに出てきても不思議ではないものであり、ミオリネが設立した株式会社ガンダムのロゴやGAND-ARMの文字が描かれている。
イメージはいうまでもなく株式会社ガンダムの備品で、コンテナそのもののスタイルは実社会で使われているものそのものになっている。
サイズは容量50Lと大きく、A3サイズが収納できる大きさで、フタには開閉ロック機構がついている。内容物の飛び出し防止加工もされており、畳めば高さ95mmに折りたたむ事も可能。複数あれば積み重ねも可能で、実社会で使用している折りたたみコンテナとこの辺りは全く同じである。
1/1アイテムはコスプレにも使える
私の前々職は、このようなアニメグッズを作る会社のグループ会社だったわけだが、グッズを企画する時、私が一番最初に考えるのは1/1サイズというスタイルである。仮に1/1サイズが人間が扱えるサイズでない場合は、人間サイズにして人が使えるというサイズで考える。
これは何故そうなのかというと、その作品が好きな人が自分自身でそのアイテムを使える事に意味を見出すだろうと考えているからだ。
例えば、銃が作品に登場してきたならば、その銃のモデルガンを企画するし、ナイフが登場するなら、本当はナイフを企画したいがそれだと安全に問題があるので、ペーパーナイフを企画する、といった感じである。
この発想は、ある意味コスプレの小道具という言い方もできるわけだが、より現実に即したリアリティを持たせるアイテムとしてこれ以上のものはないと思っている。
そういう意味で、今回の株式会社ガンダムのコンテナは、ある意味1/1アイテムであり、そこには日常を形作る現実が存在する。
私にとってはとても魅力的なアイテムに映るのだが、皆はどうだろうか?
ちょっとした遊びゴコロ
こうした、現実の中に溶け込むアニメ作品の備品というのは、結構いろんなところで共感を生んでいる。
私が今まで一番凄いなと思ったのは、機動警察パトレイバーに登場する重工業メーカー「篠原重工」の営業車である。売り物ではないが、本物の車に篠原重工の社名を入れ、ロゴを入れ、しかもその運転者名には登場人物名が書かれているというものだった。
もちろん、これは遊びゴコロで作られたものだが、そこには確かにある種のリアリティがあり、知っているものの心に刺さるアイテムである。
そういう意味では、同じ機動警察パトレイバーの実写版に使われた特車2課のレイバーをトレーラーに乗せて、実際にデッキアップできるものを公式で作ったが、そういうのも、現実世界に溶け込んだリアリティではないかと思う。
他にも、いろんな作品でこのような現実世界に溶け込んだリアリティを実現したものは多いと思う。それらは、その作品へのリスペクトが成した事であり、コスプレの広まりが止まらない限り、こうしたアイテムも増え続けて行くのではないかと思う。というか、そもそもコスプレの衣装が同じジャンルと言えるのだから。
とりあえず…今年の夏のコスプレに、このコンテナを持ち歩くミオリネやスレッタが出没するような気がしてならない。いや、手にもっていなくても、自分たちの荷物の持ち運びにこのコンテナを使用している人は多くいそうである。