REON POCKETも4世代目。いろいろ進化しているようだ。
バッテリー持続2倍に
REON POCKETという製品がある。
着るエアコンと呼ばれるその家電は、いわるウェアラブル家電で、身に付ける事を前提とした製品である。
金属のプレートを首元に当てる事で、冷温に対応するものなのだが、以前は専用ポケットがついたアンダーウェアで利用する必要があったり、或いは別売りのネックバンドで身に付ける必要があったが、第4世代となったREON POCKET 4ともなると、このネックバンドが同梱となり、使用する服を限定しなくなったのはとても有りがたい製品改良である。
一つ前のREON POCKET 3に比べて駆動時間が最大2倍に伸び、吸熱性能は約1.2倍に向上、冷却時には最大9時間利用出来る事で、日中はほぼ使い続けられるぐらいの快適性は得たのではないかと思う。
また新たなアクセサリー「REON POCKET TAG」が登場し、これによって周辺の温湿度を検知し、冷温の切替え頻度の多い場合であっても、自動でスムーズに切替えが可能となった。このアクセサリのコントロールはスマホアプリで操作するのだが、そうしたスマホを基幹にしてコントロールするウェアラブル家電としてより洗練された感じがある。
効果はあるのか?
私自身、このREON POCKETシリーズを買ったことはない。
ただ、珍しいガジェットが好きな知人が、REON POCKET 2を購入した事があり、私もその使い心地を試させてもらった事はあるのだが、正直、真夏の炎天下の中で使用した場合、このREON POCKET 2だけで涼しくなるか、と言われるとかなり微妙な感じだった。
ただ、首元を冷やす事から、血液を冷やす事になるので、熱中症にはならずに済むかな、という感じであった。
実際には暑い状況は変わらないので、REON POCKET単体で涼しくなる、という事はないと言える。
ただ、このREON POCKETと、ファン付きのジャケットを組み合わせたら、多分もっと涼しく感じる事は間違いないだろう。
体感的には、あのファン付きのジャケットの方が全体的に涼しくなるような感じを受けるので、そうした表面的な涼しさとREON POCKETの体内から涼しくなる効果を合わせる事で、より涼しく感じる事ができるのではないかと思う。
冷えピタ家電
着るエアコンとはいうものの、REON POCKETはクーラーというよりは冷えピタという間隔に近い。
冷風や温風が吹いてくるわけではなく、金属プレートが体に当たって冷感や温感を伝えるデバイスなので、まさに冷えピタという感じである。
なので、人によっては張り付く間隔がイヤという人も出てくる。私も試してみて思ったのは、この張り付く感じにどう慣れるか? という事の方が大きいかな、と感じた。
前述したファン付きジャケットを嫌う人はあまりいないとは思うが、REON POCKETはおそらく人を選ぶ可能性がある。気になる人はとことん気になるだろうし、気にならない人は全く意に介さないと思う。
なので、できれば試す事のできる環境があると良いのではないかと思うが、体に触れる部分がある家電でもあるので、なかなかそういった体験ができないところが問題だ。
私のように、試せる機会があればそのあたりは心配はないが…。
ま、絶対にダメという人は少ないだろうが、好きか嫌いかの好みは分かれる。
その事を判った上で検討するのが良いだろう。