REON POCKET 5が発売となった。
さらにデキるように
Sonyから発売されている、着るエアコンと呼ばれる製品「REON POCKET」の第5世代機が発売された。
環境センシングデバイスと呼ばれる周辺環境を感知してREON POCKETを制御する「REON POCKET TAG」がセットになった「RNPK-5T」が1万9,800円、本体のみの「RNPK-5」が1万7,600円という価格での発売である。
REON POCKETは、首裏に装着して本体の接触部分の体表面を冷やしたり温めたりできる製品で、前モデルよりも最大吸熱性能が約1.5倍、最長駆動時間は約1.8倍にスペックアップしたとする。
温めたり冷やしたりする電気的製品となると、ペルチェ素子が思い浮かぶだろうが、REON POCKETもそのペルチェ素子を使用している。従来よりも内部構造を大型化した事で、冷却時に最大1.8倍の効率化を図り、設計変更に伴い放熱ファンも最適化、動作音を低減した。
利用時には冷却時は5段階、温熱時で4段階に温度を調節できる。
セット販売もされている「REON POCKET TAG」は、温湿度、照度、近接、加速度センサーを内蔵したセンシングデバイスで、今回のモデルでは直射日光の検知などセンシング機能の向上を図ったとする。
環境の変化に合わせた温度調整にかかる時間を最大3分の1にまで短縮させ、本体と連動させた場合には体温や環境に応じて冷却と温熱を切替えるといった事も可能になる。
駆動時間は7.5時間(5段階中レベル4で冷却時)、レベル5冷却及びレベル4温熱時では4時間の駆動時間となり、満充電までの時間は約170分になる。
こうして見ると、前モデルのREON POCKET 4からは、正常進化したといえるかもしれない。
効果の程は?
正直言うと、このデバイスの効果を感じるにあたっては、効果アリと感じる人と効果なし、あるいはわからない、という人に完全に割れると思われる。
首裏という、比較的温度に敏感な部位を冷やしたり温めたりするので、それなりの効果はあるのは間違いないのだが、その部分だけが異様に熱反応を起こすだけで、体全体としてどう感じるかは人によって変わるというのもまた事実である。
私自身は正直言うほどでもないかな、という感じがあるのだが、私の知人の中には大絶賛する者もいる。
私としては、体に触れる部分が妙に冷たく感じるだけで、結局は暑い…という感じなのだが。
もし夏場に効果のあるウェアラブルデバイスをというのであれば、空冷ファン付きのジャンパーの方が私は効果はあると思っている。
あの、空冷ファン付きのジャンパーは年々進化していて、ファンの位置が従来は下方についていたものが、それよりも上方についたものが出てきたりして、涼しく感じるスペックに幾分か変化があったようである。
まぁ、空冷ファン付きジャンパーは、空気で膨れる姿になってしまうのが最大のネックではあるが、常に体の周囲に風が巻き込まれてくるので、結構涼しく感じることができるので、私からすればREON POCKETシリーズよりは空冷ファン付きジャンパーかな、と思っている。
地球温暖化の対策として
年々、熱中症への注意喚起の声が大きくなっている。
それだけこの影響が世間的にも大きいという事だと思う。
実際、日本の夏場は湿気と暑さでとんでもない暑さを感じるという事は世界的にも有名になっている。
高温多湿という意味では東南アジアなどもそうした気候に近いと言えるが、東南アジアは雨期と乾期があるため、日本のようないつまでも暑くジメジメしているという事がない。
そう考えると、温暖湿潤気候にありながら気温が高いという状況が一番熱いのかもしれない。
気温50℃でも、湿度が0%だと案外暑く感じない、と知人から聞いた事がある。実際米国にそういう気候になる地域があって、そこに数週間いたそうだが、日本よりは過ごしやすかったと言っていた。そういうところは、とにかく日陰がとんでもなく涼しく感じるのだそうで、太陽の下にいてもジメジメしていないだけカラッとして感じるのだそうだ。
このように、日本の夏は年々生きづらくなってきている。
そういう中でどうやって過ごしていくか? と考えたら、何かウェアラルデバイスが欲しくなるという気持ちも理解できるというものである。
私は…空冷ファン付きジャンパーを推したいところではあるが、REON POCKET 5はスペックも前モデルより上がっているので、人によってはとても良いデバイスになるかもしれない。
一度試してみては如何だろうか?