ネットは脅威ばかりである。
ESET更新時期
私はPCのセキュリティソフトとして「ESET インターネットセキュリティ」を使用している。
もともとはSymantecのNortonユーティリティ(まだNortonセキュリティになる前)から始まり、NortonでPCに深刻なダメージを受ける被害に遭い、その後ウィルスバスターに乗り換えた。
だが、そのウィルスバスターでもシステムに深刻なダメージを受け、結局OS再インストールという手段を選ばざるを得ない事となり、その時から動作の軽い、価格も比較的安めのセキュリティソフトにしようと決め、そこからESETを使い始めるようになった。
昔から、ESETはその動作の軽さがウリの一つだったワケだが、もう一つはヒューリスティック技術を使い、未知のウィルスを検知する機能を持っていた事が決め手だった。
それ以降、私が使用するセキュリティソフトはESETに固定しており、その後はシステムにダメージを受けるような事も発生していない。
だから私にとってのセキュリティソフトの頂点は現時点でESETであり、今の所はそれ以外のソフトは眼中にない、とさえ言える。
が、最近になってMicrosoftのWindows Defender、それもMicrosoft365 Personalを使用していると利用できるバージョンのセキュリティレベルがとても高いという評価らしい話を聞き、それなら余計な予算を投じなくてもよいじゃないか、と思い始めた。
ただ、やはりESETの安心感もあるし、さて今月やってくる更新はどうしようか、と今まさに悩んでいた。
で、久々にESETの公式サイトを見ていたら、私が使用している製品の上位版の存在に気がついた。
以前、私が利用している製品に追加機能を載せた「安心パック」というものがある事は知っていたが、完全上位版があるという事を知らなかったので、ちょっと調べて見た。
パスワードマネージャ
上位版は「ESET スマートセキュリティ プレミアム」という製品だという。
基本的な機能は私が使用している「ESET インターネットセキュリティ」と同じなのだが、2つ、新機能が搭載されている。
一つが「ESET Password Manager」と呼ばれるもので、Windows、Mac、Android、iOSに対応した、全ての機器のWebブラウザ間でアカウント情報を共有し、パスワードを一元管理する機能である。
パスワードは予測が難しく、使い回さないものが良いというのは、もちろん分かっているが、昨今はパスワード管理すべきサービスがあまりにも多い為、使い回さないパスワードなどあり得ないと私は思っている。危険を承知で私は自分が理解できるパスワード運用をしているのだが、そこにリスクがあるという事は間違いが無い。
なので、全ての環境下で利用できるパスワードマネージャがあれば、そういった問題からは解放される。
いろんなパスワードマネージャのアプリケーションは存在するが、セキュリティソフトメーカーのアプリケーションであれば安心できるというものである。
サンドボックス型
そしてもう一つの追加機能が、前述のヒューリスティック技術の進化判とも言える、未知の脅威に対抗する新機能「ESET LiveGuard」である。
従来の検査では判定が難しい不審なファイルがあった場合、ESETのクラウド環境にファイルを送信、リアルタイムに解析を行い、悪質と判断されたなら数秒から数分でブロックするという。
この機能は法人向け製品に採用されていたもので、Googleにも情報は共有されており、Googleとも技術協力関係にある機能だという。
これはある意味、サンドボックスの考え方に近いものと考えられる。
Windows11 Proにも似たような機能があり、仮想OSの上で実行し、問題があれば仮想OSごと潰してしまうという考え方である。
こういう仕組みは、ウィルスに対して行われる場合とアプリ開発の時に行われるケースがよく考えられるが、それを応用したものと、と考えるとよいかもしれない。
さて、こうした上位機能を知った上で、私は今後のセキュリティをどう考えるか?
上位版にして更新するか、それとも強力となったWindows Defenderを使って行くか?
安心を求めるなら上位版での更新だが、コストを考えると…。
もう少し悩もうかと思う。