CES 2024にて噂通り発表された。
マイナーチェンジ
NVIDIAが噂通りCES 2024にてGeForce RTX 40 Superシリーズの3製品を発表した。
噂通り発売されるのは3モデルで「GeForce RTX 4080 Super」が999ドル、「GeForce RTX 4070Ti Super」が799ドル、「GeForce RTX 4070 Super」が599ドルの米国価格となる。
また発売日もモデル毎に違い、RTX 4080 Superが1月31日、RTX 4070Ti Superが1月24日、RTX 4070 Superが1月17日となる。
それと、これも噂通りだが、RTX 4080 SuperとRTX 4070Ti Superの2モデルは、それぞれ既存モデルとの入れ替えとなり、RTX 4070 Superのみ、既存のRTX 4070と併売という形となる。
大凡…というか、事前に噂されていた事がほぼそのままの形で発表となったワケだが、実は公式ではないところから、RTX 4070 Superのベンチマーク情報が2日ほど前にリークしている。
それによると、RTX 4070 Superの性能はRTX 4070Tiの98%のパフォーマンスを発揮したようだ。もちろん、これはあくまでもベンチマークの結果でしかないので、実際のゲーム性能で同じだけの性能向上が認められたわけではない。概ね、RTX 4070TiとRTX 4070の中間に収まる性能と考えるべきだろう。
だが、指標としてほぼRTX 4070Tiに近い性能を持つようになったと考えれば、かなりコストパフォーマンスの高い製品になったと言える。
気になるRTX 4070Ti Super
私としては、もちろん気になるのは「GeForce RTX 4070Ti Super」である。
無印の「GeForce RTX 4070Ti」を所有するものとしては、気にならないわけがない。
大凡、14~22%の性能向上と言われている性能はもとより、メモリが12GBから16GBになり、メモリインターフェースが192bitから256bitに変わる事に大きな魅力があると思っている。
搭載メモリが多いという事は、単純に高解像度にも強いといえるし、生成AIで利用する際にも有利に働く。
性能向上そのものも有りがたいが、何よりデータ展開できるメモリ領域が広がることで、処理そのものに余裕が生まれるのがありがたい。
これで価格が現状の据え置きというならば、少なくともメモリ増量分はお得になったと言える。
ただ、だからといってこれをすんなり購入…と行かはまた別の話。実際問題として市場価格が幾らになるのかが分からないと判断が付かない。
また、もし「GeForce RTX 4070Ti Super」を購入するとなると、既存の「GeForce RTX 4070Ti」の売却を考えねばならない。手持ちの「GeForce RTX 4070Ti」がELSAの2スロット版だとしても、いくらで売却できるかは未知数である。
もし、購入額と売却額の差額が10万円以内に収まるようなら、買い替えでもよいかもしれないとは思うが、それをするにしても、もう少し状況は確認した方がよいだろう。
何より、どのメーカーからどのような「GeForce RTX 4070Ti Super」製品が発売されるかもまだ分からないのだから。
RTX 50シリーズを待つという手段
ただ、考え方だが、次のRTX 50シリーズを待つというのも一つの手ではある。
CPUでもRyzen7 7800X3Dへ入れ替えていないのと同じである。
場合によっては、今年の晩秋くらいにはRTX 50シリーズの姿が見えてくるかもしれない。それを待つというのも悪い選択肢ではないのだが、NVIDIA製品の新モデルは年々価格が上昇しているので、私の許容できる幅からは大きくズレていく可能性もある。
RTX 50シリーズが従来製品より隔絶した性能を持っているなんて事になれば、価格上昇は間違いなくあるだろうし、そうなれば全体的な価格上昇は避けられない。
新製品が出てくれば間違いなく性能は向上しているが、以前と異なり、価格据え置きで性能向上するという時代ではなくなった事が、次の製品を待てば良いという判断と乖離しているのが現状である。
と言うわけで、今の所「GeForce RTX 4070Ti Super」に関しては情報待ちといったところである。
本音としては買い替えたいとは思っているが、何が選択肢としてベターなのかについては、情報が出てこないと判断しようがないので、それらが分かった段階で考えたいと思う。