発売日が1月31日と言われていたが、それは米国時間の話。
TBP 320Wのハイエンド
NVIDIAのウルトラハイエンドクラスといえば、GeForce RTX 4090だが、2024年に発売されるリフレッシュ版GPUとして、この最上位クラスの製品は投入されない、という事は昨年から言われていた事である。
この2024年に発売される製品としての最上位版としては、RTX 4080 SUPERがその製品になるわけだが、3種発売される製品の中で、もっとも微妙と言われている製品がRTX 4080 SUPERだとも言われている。
というのは、RTX 4070Ti SUPERは、CUDAコアが768コア増量されているだけでなく、VRAMが増量されていたり、そのメモリ幅が広くなっていたりと、強化幅が広いし、RTX 4070 SUPERにしても、CUDAコアが1,480コア増量されていたりするので、その性能の底上げが著しいと感じるが、RTX 4080 SUPERは、増量されるコアは512コアに留まり、ブーストクロックが40MHzほど向上する程度と、実に伸び幅としては小さいものに収まっている。
唯一、RTX 4080 SUPERが前モデルであるRTX 4080より優れている、と言えるかというと、その価格が200ドルほど安くなっているという事ではないかと思う。
ただ、このコストの差というのは、米国価格で言えば確かに恩恵があるのだが、米国以外であれば、結局は為替の影響を受けたり、代理店の影響からあまりメリットに繋がらない事が多く、価格は従来据え置きかもしくは逆に少し高くなる、といった形に収まる事が多い。
なので、RTX 40 SUPERシリーズは、軒並み価格的なメリットは感じられない製品に留まっているところがあり、特に性能に関しても大幅な変化がないRTX 4080 SUPERに於いては、従来製品と差がないという状況のようだ。
流通量は?
とりあえず、RTX 4080 SUPERが正式に発売されるのは、2月1日という事になるのだが、一部ベンチマーク情報などが漏れ出たりしている。
それによると、3~6%ほどの性能向上が見られるか? といった感じで、大凡前モデルと性能が変わらないといったレベルでしかない。ほとんどのスペックが変わらないのだから、この結果は妥当なものだし、増量したCUDAコア分だけの性能幅で向上しているというだけのようだ。
ま、NVIDIAの目的としては、従来品に多少の付加価値を付けて、旧来品と入れ替える、という事なのだろうから、性能がそんなに変わらないとなっても、あまり困るという感じではないのだろうと思われる。
実際、RTX 4080 SUPERとRTX 4070Ti SUPERの2機種は、今回の製品発売後は、旧来賓と入れ替えになり、旧来品は在庫限りの販売になるという事は、昨年から言われていたことである。
ただ、これも昨年から言われていたことだが、今回の3モデルのウチ、上位2モデルの流通量はあまり多くなく、初回品を発売したら、しばらくはその次の販売はない、とも言われていた。
それだけに、初回の売れ行きがちょっと気になっているのだが、概ね売れ行きはあまり良くないようである。
…ま、安いものじゃないからかもしれないが。
20万円か、15万円か
結局、私がGPUを買い替えるという時、考えねば成らないポイントは、20万円出せるか、15万円出せるかの購入金額に絞られる事になりそうである。
残念ながら、RTX 4080 SUPERは大凡20万円程度、RTX 4070Ti SUPERは15万円程度というのが、今の市場価格のようである。
実際には、これらの価格よりも高い価格の製品が多いようだが、この価格帯が基準値になりそうな感じである。
RTX 4080 SUPERとRTX 4070Ti SUPERの性能差は、RTX 4080とRTX 4080 SUPERとの性能差を考えると、大きく変わるものではない事が予想されるため、そこから考えられるメリットでこの価格が支払えるかどうかで、購入そのものを判断しなければならないと思っている。
そうなると…ほとんどの答えとしては、そもそも購入の必要があるのか? という結論にも至るワケだが、私が今回のRTX 40 SUPERを注目している最大のポイントは、VRAM 16GBというところなので、それだけを見るなら、今の回答としてはRTX 4070Ti SUPERを建都するか? という事になりそうである。
…個人的にはRTX 4080 SUPERがもう少し性能的に頑張り、なおかつ価格が16万円台くらいになるかと期待していたのだが…。
とりあえず、RTX 4080 SUPERの普及が始まった後、市場価格などを再度見直して再検討したいと思っている。
これなら…RTX 50シリーズ(仮)まで待つという手もあるのかもしれないが。