母の容体がオカシイ。またしても不明の発熱。
いきなり叩き起こされた
今日の朝、時間にして5時50分にいきなり家庭内ナースコールが鳴った。
いつも、朝にナースコールが鳴るという事はあまりないので、かなり驚いたが、母が呼んでいる事は間違いない。
母の様子を見に行くと、どうも膝から足の付け根に掛けて痛みがあるらしい。
しかも訴えるほどの痛みという事で、うめいている。
母の右足は、ほとんど動かず、膝が曲がった状態で固まりつつあるため、ベッド上でも片足を曲げて膝裏にクッションを入れて寝ている。
当初は足の付け根をやたらと気にしていたので、足の筋がつったのかと思い、さすっているのだが、どうも違うらしい。
母が会話できればこんなに悩まないのだが、失語症になって早一年。未だにピンポイントの問題に関しては困る事ばかりである。
一時間ほど原因が何かを探り続けていたら、流石に母ももう限界という感じになってきたので、このままグダグダとしていられない状況になった。ここで救急車を呼ぶかどうかの意思確認をした。
救急車を呼ぶという事を極度に嫌う母だったが、救急車を呼んで欲しいという医師を示した。相当に痛みが限界に来ているらしい。
で、ふと気がついた。
ひょっとして…膝や足の付け根がいたのではなく、腹痛か?
母は、腹痛の時、お腹をさすったりする事をせず、排泄する部分を示す事が多いという事を思い出した。
腹痛かという事を聞いたら、激しくうなずいた。
…会話できれば、こんなやり取りを一時間もしなくて済むのに、実に難儀な話である。
救急隊、来たる
119に電話して、救急である事を伝えると、本人確認等をして程なく救急車が自宅近くにやってきた。
年にして数回頼る事があるので、ウチは比較的理解されているようだ。
朝7時ごろに救急隊が到着し、母のバイタル確認が行われ、私は本人の情報を伝達、腹痛である事を伝え、運んで貰った。
私は救急車に同乗しない旨を伝える。これは毎回同じである。何故かというと、帰りに車椅子を用意できないからだ。私が運ばれた病院まで車椅子をもって自分の車で行く…これはここ最近の定番行動である。
ここに来て、母の腹痛の原因が何となく分かってきた。
おそらく…便の排出が上手くいっていないのが原因だろうと思われた。
運ばれた病院はいつも通っている病院だった。日曜日という事で当直の医師が診てくれる事になったが、最終的に母が病院に運ばれて1時間後、つまり8時ごろに母が大量の便とガスを排出したと当直医より説明を受けた。
医師は血液検査の結果、他に問題はないという事で帰って良いとなり、そのまま自宅に帰ってきた。自宅に着いたのが8時30分ごろだった。
再び容体が…
で、その後母がまた私を呼んだ。時間にして11時ごろだったか。
どうもまた腹痛らしい。
しかも…どうも紙おむつ内に排泄もしているようで、さらに発熱もしている事が分かった。熱は38℃ほどだった。さすがにこれはただならぬ状態だと感じた。
その後、私は訪問看護に来て戴いている看護師に電話連絡し、一度見て貰えないかと相談した。
結局、12時30分ごろに看護師に来て貰い、いろいろと処置してもらったところ、意外な事が判明した。
訪問看護師は、元々膀胱洗浄をして貰う為にお願いしているのだが、その膀胱洗浄をしようとしたところ、洗浄液を膀胱に送り出すシリンジが全く動かない事がわかった。
どういう事かというと…尿を排泄するためのバルーンのカテーテルが詰まっているという事である。
これが詰まると…尿管結石になったのと同じ痛みを受ける事になる。尿を排出したくてもできないので徐々に腎臓が圧迫され、最悪は陣痛と同レベルの痛みを受ける事になる。
今はそこまでの痛みではないようだが、間違いなくこの先大変な事になると予想された。
おそらく、発熱の原因も腎臓から来るものと予想された。
この時点で、私は再び病院に電話連絡した。
カテーテルが詰まっている事を連絡したところ、病院まで来てくれという事だったので、とりあえずは病院に行くことに。訪問看護師とは病院に行く時に別れ、容体を後で連絡する事となった。
病院でバルーンの交換を受けた後、医師に発熱がある旨も伝えたが、血液検査の結果では問題ないという事で、交換後自宅に戻された。
正直、私からすると発熱の原因がハッキリわからないのがとても不安だったのだが、結局は日曜日と言うこともあって詳細な検査ができないため、自宅に戻る事となったのだ。
ホントに戻ってきてよかったのだろうか?
結局、母の発熱は治まらず、今も発熱状態である。
しかも、食欲もあまりなく、表情を見ていても気分が優れない感じで、私的にはヤバイ雰囲気である。
これは…明日、また病院に行くしかないだろうな。