その実力、FF14ベンチを自らの目で確認。
結果は知っているのだが
昨日届いたRyzen7 7800X3Dを組み込んだので、いよいよFF14での効果を自らの目で確認する時が来た、と思っている。
発売されて既に10ヶ月は経過しているので、既にいろいろなテック系サイトがもうベンチマークを済ませているので、結果は分かっている。
3D V-Cacheの効果がとても大きく、上位クラスのCPUに迫る結果が出ているという事は判っているのだが、やはり自らの目で確認する、という事に意味があると思っているので、自分の環境で実際にベンチマークを走らせる事にした。
比較は前回の記録なのでRyzen7 7700X&RTX 4070Ti SUPERとの比較であり、純粋に3D V-Cacheの有無(若干クロックの違いはあるが)の比較によるベンチマークと言える。
ちなみにCPUのUEFI/BIOS設定だが、すべてMSIの標準設定を使用している。UEFI/BIOS設定で変更しているのは、ブートデバイス設定と、メモリのExpo設定を有効にしてDDR5メモリを6000MHz動作させているという事だけである。
ベンチマーク結果
まずは最新のFF14ベンチマークである暁月のフィナーレから。
スコアは21,840から23,692へ上昇、平均FPSも150.03から158.15、最低FPSで81から96への上昇である。
次に漆黒のヴィランズ。
スコアは22,194から24,611へ上昇、平均FPSも150.88から160.34、最低FPSで64から64への上昇である。漆黒のヴィランズでは最低FPSの変化がないという結果になったが、これは序盤のシーンの切替えの時にグッと負荷のかかるところがあり、そこでの落ち込みが反映しているものと思われる。
次に紅蓮のリベレーター。
スコアは22,140から24,088へ上昇、平均FPSも146.69から155.79への上昇である。最低FPSの計測値は測られないので不明である。紅蓮のリベレーターのベンチマークは、GPUのメモリが正しく表示されないというバグがあるが…前回も説明したがこれは表記のみの問題で結果には反映していないようである。
数値では見えない事
さて、結果として数字は示したが、こういうのは実際の見た目なども重要と思って、自らの目で確認すべく実施している。
スコアだが、全体を通して7700Xの時よりもスーッとスコアが伸びていく感じがある。つまり、特定の動作の時にスコアを稼ぎ、負荷のかかっているところで伸び悩むという事ではなく、全体的な流れの中で平均してスコアの伸びがあるという感じである。
負荷の大きいところで若干伸び方が変わらないかな、と思う所もないわけではないが、僅かな部分のみである。やはりモデルデータなどのやり取りにおいて、キャッシュメモリが効果を出しているという事なのかもしれない。
また、最低フレームレートで違いが無いという結果ではあるが、おそらく最低フレームレートに近づく回数は圧倒的に少ないのではないかと思う。見た目に非情に滑らかに表示される事が多く、多くの部分で平均FPSに近い表示が行われているように感じられる。
この傾向は、暁月のフィナーレ、漆黒のヴィランズ、紅蓮のリベレーターどれでも同じ傾向にあるように思えるので、やはり3D V-Cacheによる読み込みデータの再利用効率がかなり良くなった事がその結果に表れたという事ではないかと思われる。
ベンチマークを採っている間のCPU温度も、一番高いところで68℃くらいだったので、冷却性能に関しても問題はなさそうである。…夏場だとまだまだ上がるとは思うが。
先日はGPUをRTX 4070TiからRTX 4070Ti SUPERへ変更してベンチマークを採ったが、今回はその時よりも顕著にスコアが上がった感じであるため、価格対費用効果はCPU換装の方があった、といえる。
それほど、3D V-Cacheの効果は大きいという事なのかもしれない。
しかし…短期間の間に相当な予算を使ってしまった。
RTX 4070Tiの売却を急がねばなるまい。
あ、Ryzen7 7700Xと交換したAK620の売却はどうしようかな…。
小型PCでも自作すればその時に使う事はできるが、さてどうしたものか?