大方の予想通り、本日早朝にAppleからiPhone6の発売発表が行われた。
意外だったのは5.5インチ版
今回のAppleの発表会で一番意外だったのが5.5インチ版の同時発表である。
おそらくコレは私だけではなく、関係者も随分と驚いたのではないかと思う。
何しろ、元々液晶パネルの生産が間に合わないと言われていた事もあり、来年の発売になるだろう、とネットの大部分で噂されていたからだ。
私自身など、この秋にiPhone6に乗り換える事はないな、と高を括っていたが思惑がまともに外れた事になる。
実際問題、5.5インチフルHD解像度のパネルの生産が間に合っているのかどうかは分からない。噂ではパネルの生産が間に合わないから来年発売となる、と言われていたからだ。だから本日発表はしたものの、需要過多で供給が間に合わず、品不足が長期に渡って続くという可能性もある。
ただ、この問題は噂を基準に考えての話であるため、実際は違うかもしれない。巧みにAppleが情報を隠蔽して今まで隠し球にしていた可能性も否定はできない。
何はともあれ、発表はされたワケだから、これで正式なラインナップに加わっているという事実は覆せない。発売日からの動向に注目していきたいところである。
やはり出てきたApple Watch
iPhone6は予想外の5.5インチモデルの発表があったワケだが、コチラはもともと登場するだろうという噂はあった。
だが…個人的な話をすると、何も珍しい所がない製品でAppleらしさを感じない製品であった。
事前にイロイロな情報が露呈していた事もあって、物珍しさが感じられなかっただけなら問題はないのだが、一番重大な問題なのは他社製品と比較して大差ない、という事である。
結局、iPhoneと連携する分割端末で、それに活動量計が付いている、というものである。説明しようと思ったらそれ以上でもそれ以下でもない。
近未来性はもちろん感じる事ができるため、使っている姿は見た目に真新しい感じはする。しかし、実際に腕に装着し、片手でApple Watchを操作している姿は、真新しいというよりは、ちまちました感じに見えるのではないだろうか?
活動量計として活用するぐらいの使い方なら、時計と同じような感覚で使える。しかし、画像を扱ったり動画を扱ったりといった行為は、画面が小さすぎてこの端末には不向きと言える。それを一例として考えると、Apple Watchでできる事の大部分が、端末の大きさの問題で非常に扱いにくいものになるのではないか? と予想されるのである。
もっとも、Appleも操作感は考えているだろうし、私の憶測を超えた使い勝手を提供している可能性はあるが、スマートフォンの液晶画面や本体が、時を追う毎に大きくなっていった事を考えると、この本体サイズの場合、やはりできる事が相当に限られるように思えてならない。
そしてもう一つ問題なのがその価格である。
来年発売時には“349ドルから”という事だが、これが最低価格という事である。実際問題、それぐらいの価格になると、端末をもう一台購入しているのと変わらない価格であり、場合によっては逆転現象を起こしてiPhoneの方が安い…という事もある。
コスト的に魅力的な製品となるのかどうか…私としては今一つという感じにしか受け止められない。
一番ダメなパターンとしては、結局時計としてしか使わなかった…というケースだ。
私の使い方だとそれが想定出来てしまうだけに、活動量計として使用する人以外はあまりお薦めできないところである。
各キャリアの対応
今回もいつもの例に漏れず、国内は3大キャリア全てで取り扱う事を発表している。またApple StoreではSIMロックフリー版を発売する事もアナウンスされていて、販路に関しては万全を期している。
問題は…各キャリアのプランである。
音声通話の定額制が登場してからというもの、やたらと定額にしたがる風潮が各キャリアであるわけだが、そういうのは人によって使い方が異なる為、あまり得策にはならない。
パケット通信量にしても同じで、いろいろ細かく設定できる割りにはそれらに音声通話定額を絡めてきたりして、月額として価格が高くなるケースがあったりする。
この辺りはもう少しハッキリわかる情報が欲しいところ。
明日以降に各キャリアから何かしら情報が出てくるかも知れない為、今はそれを待とうと思う。
既存プランを当てはめてくる可能性もあるが。
選ぶならどっち?
Apple Watchは私的には必要と思えるデバイスではないが、元々来年発売であるため、ここでは除外する事として、iPhone6とiPhone6 Plusのどちらを選ぶか? と聞かれたなら、私は迷わずiPhone6 Plusを選択するだろう。
もちろん明確な理由もある。
5.5インチという大型ディスプレイという事もあるが、まずフルHD画質であるという事。これだけで情報量が増える事は間違いない。
そして次にカメラに光学式手ぶれ補正が内蔵されているという事。スマホで写真撮影するとわかるが、実は意外とブレる。撮り方にもよるのかもしれないが、私はとにかくHDRを適用して撮影するが、それはブレない写真を得るためであって、色合い云々という問題でその機能を使っているわけではない。光学式手ぶれ補正機能があれば、そうした問題から開放されるのは実に有り難い話である。ちなみにiPhone6にはこの手ぶれ補正機能は内蔵されない。Plusだけの特徴である。
また、ボディが大型化する事によって、バッテリー持続時間が格段に上がるというのも利点の一つだ。
ただ、全ての人にiPhone6 Plusがお薦めかというとそうでもない。
やはり大きいというのが問題。このiPhone6 Plusで通話をするというのに抵抗がある人もいるだろう。私の場合はBluetoothで別の端末で通話するため、本体が大きくても何ら問題ないのだが、本体だけで通話をするようであれば、この大きさは一つのネックになるかもしれない。
Apple Watchはこの通話という部分の外部端末になるだろうから、それと組み合わせるという手もあるかもしれない。
まだ発表されたばかりであるため、まずは店頭などで実機やモックアップを触って見たりして感覚を知るのが良いだろう。
どうせしばらくは品不足が続くのである。これはもう既定路線なのだから。