ジャパンキャンピングカーショー2015が開催される。
HONDAはどこまでホンキなのか?
ジャパンキャンピングカーショー2015が2月13~16日にかけて幕張メッセで開催されるが、それにHONDAが出展すると発表した。
テーマは「アウトドアだけじゃない、Hondaは可能性満載」とし、コンセプトモデルの軽ピックアップトラック「N-TRUCK」や、キャンピングトレーラー「N-CAMP」を含む5台の車両と3機の汎用製品などを展示するとしている。
N-TRUCK?
N-CAMP?
Nという名称である以上、現在のHONDAの軽自動車の一種である事が窺えるが、まさか軽仕様でこんなものを発表しようとするとは思いもしなかった。最初見た時「なんぢゃこりゃ…」と思った。
前部分は紛れもなくN Boxと同じと言えるが、そこに繋がった巨大な牽引車はまさしく今まで見た事のない物体である。
この前部分を「N-TRUCK」と言い、後ろの牽引車を「N-CAMP」というらしい。
つまり、軽自動車の牽引仕様という事になる。
運転等の条件は?
牽引となると、牽引免許の必要性が気になるところだが、実際には車輌そのものが750kg以下であれば牽引免許は不要となる。
つまり、この「N-CAMP」という車輌重量が750kg未満(おそらく実測値での話だろうから、キャンプで使用する水など全てを含んだ重量と思う)であれば免許不要という事である。
また、連結されるその車両そのものも軽自動車枠に収まる大きさの場合、取付けるナンバーは軽自動車用のものが配付される。
実際の所は、専門家に聞かないと正確な話ではないのだが、大まかに考えてこれらの条件で所有・運転する事が可能である。
プチ贅沢…なんて言葉が流行ったりする昨今。
維持費の安さで軽自動車を選択する人も増加している中で、軽規格のN-CAMPがどのように世間に受け入れられるか? と言うところも興味のでる話ではある。
N-CAMPの中
特に気になるとなると、やはりN-CAMPの内装ではないかと思う。
今の所、公開されているものとしてはこんな感じ。普通にキャンピングカーとしての内容となるだろうが、恐らくは750kgの制約を受けるのではないかと思う。
それを超えてしまうと牽引免許が必要となるだろうから、できるだけ重量を増やしたくないというのが本音なのかもしれない。
とりあえず大人二人が居住するに不自由のないスペースを確保したという事で、大人二人分のロフトベッドが装備されている(画像からはよく分からないが)。
だが、確かに構成として“住める”広さではある。
気になるのは空調システムだが…それを搭載すると結構な重さになるため、そういうシステムに関しては現時点ではあまり深く考慮していないのかもしれない。
気になるのは…
よく出来ているとは思う。
だが、気になるのはやはり値段ではないかと思う。
N-CAMPの車輌自体は、牽引する側の車本体よりはずっと安いとは思うが、それでもN-TRUCK側を含めての購入となると300万はするのではないか? と思える。
ま、普通のキャンピングカーを購入する事から考えればずっと安い金額だろうから、HONDAの狙いはそこにあるのかもしれない。
それと、もう一つ気になるのは、N-TRUCKの車体後部を、あそこまで切り詰める必要があったのか? という事である。
個人的には、普通のN-Boxの後方上部を多少切り込み、それにN-CAMPを牽引させる…というので良いのでは? と思うのである。
大人二人、というのを意識して、N-TRUCK側も二人が乗れればそれでヨシとしたのかもしれないが、大人二人でもN-TRUCK側はそれなりの空間が欲しいものである。
この辺り、もしホントにこの車が商品化を進めていくならば、今後検討の余地はあるだろう。
ただ、HONDAが多方面に可能性を探っているという事は、この車の登場でよく分かる。このような車は、トヨタ車ではなかなか出てこないだろうし、この車が登場するとスズキあたりが刺激を受けて別の切り口から新商品を展開してくるかもしれない。
市場活性化という意味では面白い試みではあると思う。
ぜひ、こういう変わった方向からの切り口で新境地を開拓してホシイものである。
あ、本家の走りを追求するモデルも忘れずにw