今現在、上り帯域においてISPが通信量制限をしているケースがかなり増えてきた。
これは言うまでもなく、WinnyをはじめとしたP2P等の利用で、ISP側が想定していなかった通信量増大が原因で、サービスに問題が発生してきているからだ。
通常、これらの通信量制限対象になる通信量は、想像を絶するほど大きいものだが、P2Pなどを使っていると抵触しそうな流量である事は間違いが無く、自由なインターネット活用を妨げる可能性が高い。
もっとも、Winny等で違法行為をしている場合もあるから、こうした制限をという声もあるが、私はそれは流量制限とは別次元の話ではないかと思っている。
そもそも、日本は森総理の時にIT大国となるべく活動を推進してきた国であり、その行く末のさらに先にP2Pの利用やブロードバンド利用が前提として存在していたはずである。
それなのに、結果としてそれらツールの利用によって流量が制限される事態を今引き起こしているわけだが、そもそ最初から言っている事と違った結果になってやしないだろうか?
まぁ、素人の私が勝手なことを言っているだけの話なのだが、流量が多い事による問題をユーザー単位で規制する枠というのが、ISP側だけで語られている事は、何か間違っているような気がしてならない。
そんな中、日本インターネットプロバイダー協会、電気通信事業者協会、テレコムサービス協会、日本ケーブルテレビ連盟の4団体が「帯域制御の運用基準に関するガイドライン検討協議会」を9月25日に発足すると発表したそうである。
slashdot ISPによる帯域制御の運用基準に関するガイドラインが策定へ
http://slashdot.jp/articles/07/09/23/236247.shtml
詳しい内容は記事を見てもらうとして…
利用者にも時代にあわせた使い方というものがあるわけで、そういうのをくみ取って欲しいというのが私の希望。
ISP契約時の契約内容という意味も分からなくはないが、そもそもネット関連は時間とともに変化する内容が著しく変動し、しかもその時間がかなり早いという問題もある。
ブロードバンド大国を打ち出した政策がある以上、利用者にも権利をという言い分は間違っているだろうか?
2007/09/24 • no comments