声優の広川太一郎氏が亡くなった。享年69。
広川太一郎といえば、007シリーズなど洋画の吹き替えというイメージが私的には強いが、宇宙戦艦ヤマトの主人公、古代進の兄である守といった方が「ああ、あの人か」と納得する人もいるかもしれない。
アドリブの天才とか言われる氏だが、それは映画の吹き替え台本の台詞に対してもっと個性を引き立てるために氏自身が追加したフレーズであり、ある意味、実際に演技している役者よりも役者だったと言える事なのかもしれない。
実際、ウィキペディアで調べればわかるが、いかに氏のそういった独自のフレーズが作品にとって重要な要素だったか、うかがい知れる。
名優がどんどんと居なくなってきている。
それは時が進んでいる証拠でもあり、決して避けられる事ではない話ではあるが、何とも寂しい限りだ。
つまり、それは今当たり前に見ている作品の声がいきなり変わる可能性が増えてきているという事。
ルパン三世あたりは、そろそろそういった人が出てきて然るべき時代に突入している。
とっつぁんの声が聞けなくなる日が多分一番近いんじゃないかと…いつまでも元気で居て欲しい限りだが…。
2008/03/08 • no comments