私の周囲にいるPC使い達は比較的“音”というものに鈍感な人が多い。
というか意識的に低い人が多いと言い換えた方がいいかもしれない。
良い音を特別求めているわけではなく、ただそこから流れてくる音で満足してしまっている人が多いという事である。
別にそれが悪いとは思っていない。
人にはそれぞれ価値観というものがあり、たまたま“音”というものの順序が低いだけかもしれないからだ。
私はというと…決して“音”に対する優先順位は高くはないのだが、前述の人達から比べると高いと言えるかも知れない。
生まれつき耳が良いのか、音に含まれるいろいろな要素に何かしらの異変があると、他の人達が気づかないものでも気がついてしまうようで、それが“音”に対しての意識に繋がっているのかもしれない。
前々職の時、曲を発注して納品されてきた曲のつなぎ目が聞こえてしまい、作曲者に何度もダメ出しをするのだが、作曲者にはそのつなぎ目が聞こえていなかったという事があった。何度かのやりとりで、ようやく作曲者につなぎ目の狂いを理解してもらったが、その作曲者は「よくこれが聞こえましたね…普通わからないですよ、こんなの」と言われた事がある。
…ある意味、面倒な耳を持っているのかもしれない。
なぜなら、いつもPCから聞こえてくる音に対し、何かしら満足できない何かを感じ続けるからである。
なので、自宅のPCの音も普通の安上がりスピーカーにつないではいない。
といってもお金を持ってない人なので、つないでいるのはスタパ斎藤氏も一時期絶賛していたBOSEのMediaMate IIである。
また、使っているヘッドホンはオーディオテクニカ製のATH-A700で、価格帯は15,000円ぐらいのもの(当時)。
どちらも発売時期が2002年と、すでに6年前のものだが、とりあえず今以てそれなりに満足している。
この構成にPCの方は…実はどノーマル。
ASUStekのCOMMANDOはサウンドカードを別体品にしているとはいえ、マザーボードについてきたカードをそのまま利用している。
普通に考えれば、私が接続しているスピーカーとヘッドホンではマザーボード付属のサウンドカードでも問題はないかもしれない。
ただ私が思うに、今使っているスピーカーとヘッドホンは、今つないでいるサウンドカード側のDACが吐き出す音ではその性能を引き出しきれていないのではないかと思うのである。
というのは、PCからの音…というより最近のデジタルデバイスの音は、かならずどこかのポイントでデジタルソースをアナログソースへと変換している。
アナログ信号にしないとスピーカーやヘッドホンは音が鳴らせないのだから当然といえば当然なのだが、問題はそのデジタル信号をアナログ信号に変換するところの性能によって音質が上がったり下がったりするという事だ。
通常、その変換する所をDAC(Digital Analog Converter)というが、このDACの性能によってデジタルソースが持つ情報をどこまでアナログソースに載せられるかが決まる。
だからどんなに優秀なスピーカーやヘッドホンをつないでいたとしても、DACが悪いと品質のよくないアナログ信号をスピーカーやヘッドホンが再生する事になる。
だから私の環境では、今現在DACを司っているサウンドカードを交換する事で多分大きく音質改善になるだろうと思われる。
で、上記のような事を、PC系の、それもちょっとは音に興味のある人に言うと「Sound Blaster付けてるからそれなりに音はいいんじゃないかな」と答えたりする。
確かに最近のSound Blaster系のX-Fiも良い音は出すとは思う。
ラインナップもかなり増えて、性能的にも安定しているとは思う。
なのでSound Blasterの性能を否定するつもりはない。
ただ、どうも私はSound Blaster系には合わないところがあるようで、前のPCで接続していたSound Blaster系カードを結局今回のPCには付けなかったという事がある。
それがあったため、マザーボード付属のカードを使ったという事なのだが。
先日のBlogにもDr.DAC2の事を書いたが、真剣に音楽環境を変えようとちょっと思い始めている。
前述したようにサウンドカードに問題があるだろう事は分かっている。
なのでサウンドカードを交換するか、それに準じる何か施策をしないといけない。
サウンドカードを交換するとなると…多分ONKYOのSE-200PCIかAUDIOTRAKのPRODIGY HD2 ADVANCEが私的最有力候補になるが、PCからの音だけを対象としたくない…という贅沢な事を考えた結果、先日書いたDr.DAC2が一番良さそうな気がしてきた。
Dr.DAC2なら、USBサウンドとしても使え、PS3やその他サウンドをデジタルで入力できる。しかもヘッドホンアンプとしての機能だけでなく、スピーカーへのライン出力も可能。
多分…評判とかいろいろ総合すると一番有力かもしれない。
Dr.DAC2の最大の問題は価格が4万円ちょっとする事。
サウンドカード系だと多分高くても2万円ちょっとぐらいで収まるが、Dr.DAC2だとコスト的に跳ね上がる。
高級オーディオが趣味という人からすると大した金額じゃないかもしれないが、私からするとかなりの出費になる。
ただDr.DAC2は、オペアンプの交換で音質向上がまだまだ見込めるという素敵仕様。この魅力は大きい。
というワケで、何とかDr.DAC2を購入する方向で考えたいと思う。
もしPCからの音に対してもっと良くしたいなぁとか思ってる人がいたら、見直すポイントを検討してみてほしい。
人間は慣れる生き物だから、悪い音で慣れてしまうとそれが標準になってしまう。多分、良い音と出会ったなら、衝撃を受ける事間違いない。ぜひ検討して欲しい。
自分はSE-U55SXを購入しようかとおもっています。
(レコードも録音できるみたいなので・・・)
ちなみにPC用のスピーカーはオンキョーのGX-70HDです。
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オンキヨーで固めてるのかぁ。
オンキヨー、最近元気だよねぇ。
…10周年記念モデルのサウンドカード、欲しいなぁとは思ったけど、PC以外の音も考えないといけないから断念したんだけど…
余裕が出てまだ売ってたら考えるかもw
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PCからの音、SoundBlasterから出しているものの、もの自体は数世代前の製品です^^;
オンキョーの日本製固体コンデンサ積んだサウンドカードを買おうかと考えていた時期がありましたが、結局そのまま放置に…。
妥協とかでは無く音の良し悪しを意識しなくなっていたんでしょうね。
DAP(デジタルオーディオプレイヤー)、イヤホーンは買換えたので次はスピーカーかサウンドカードですかね。
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