本日、トヨタが三代目となる新型プリウスを発表した。
すでに受注開始しており、現時点で8万台超を受注しているという事で、今発注しても納車が5ヶ月後くらいになるらしい。
まぁ、素晴らしい売れ行きである。
これもホンダのインサイトが周辺を引っかき回した結果ではないかと私は思ったりする。ハイブリッドカーがここ最近になって注目を浴びているのは、何もプリウスだけが貢献しているわけではない、と思うからだ。
ただ、新型プリウスとインサイトを比較した際、ホンダ派の私からすると非常に残念な話だが新型プリウスの技術は現インサイトを超えていると言わざるを得ない。
専門家の目から見ても恐らくいろんな角度の意見が出てくるだろうが、少なくとも新型プリウスの燃費の良さと画期的なエコシステムは、インサイトの上を行く。
HybridSynergyDriveと名付けられたそのシステムは、ホンダのIMAから比べると仕組みは複雑でコスト的にも高いだろう。しかし、そのコストに見合った性能を叩きだしているのは紛れもない事実である。
また車の上部にオプションで付けられるソーラーベンチレーションシステムは地球温暖化の中にあって実に画期的。インサイトもこういう補助システムが欲しかったところだろう。
今後、インサイトとプリウスはハイブリッドカーという分野で真っ向勝負していく事になる。
インサイトは価格面でリードし、プリウスはその性能と機能でリードしたといえる。
どちらがユーザーの心に響くのか?
おそらく、どちらにも支持する人がいる事は間違いない。
もし私にプリウスを買うだけのお金があれば、インサイトよりも新型プリウスをセレクトするかもしれない。
ホンダ派の私にそう思わせるだけの魅力が新型プリウスにはある。
インサイトはもう少し洗練されなければならないと私は思う。
恐らく、インサイトをセレクトする人は、ホンダ派であるという理由を除けば、殆どの人は価格に魅力を見出していると思う。
新型プリウスの最大の弱点はそこにある。
新型プリウスのサイトを見てその弱点をより確信した。
以前、私は新型プリウスの価格に対し、二代目では必須だったナビゲーションシステムが別売化したために205万円という価格設定に落ち着いたのではないか? と書いたことがある。
ナビゲーションシステムで30万円近くするプリウスは、そのナビが無くなることで235万円から205万円へとコストダウンする事ができる。
コレだけでも大きな差となるわけだが、205万円のプリウスがもつ装備と189万円のインサイトが持つ装備を比較すると、若干ながらインサイトの方が装備的に豪華といえるかもしれない。
つまり、ナビだけの価格差ではないという事だ。
そうなるとインサイトの価格というものは魅力的に見えてくる。
だからこそ、インサイトとプリウスの差は、価格を取るか性能を取るかの差になってしまう。
以前、Yahoo!ニュースに載っていた記事によると、女性はプリウスよりもインサイトを支持する人が多く、男性はインサイトよりもプリウスを支持する人が多いという。その理由は、多分こういう事なんだと思う。
ただ、私的にトヨタ車をどうしても受け入れられないところがある。
それがコレ。
このセンターメーターというデザインがダメなのである。
ハンドルの奥に車の情報が垣間見え、エンジン性能の変遷が見えるところに魅力があるのに、今のトヨタ車はその殆どがセンターメーターを採用している。
しかも速度はデジタル表示であり、速度を読み取らないといけない。
知っている人もいるかと思うが、航空機の添乗員、フライトアテンダントはアナログの腕時計を必須としている。
これはトラブルが起きたときに時間を把握する際、デジタルだと読むという行為が必要なのに対し、アナログの場合は針の位置で時間を理解する事ができるからだそうだ。
車の運転でも同じで、デジタルメーターはスッキリとしたデザインの代わりに速度を読み取らないと行けないという行為が発生する。
車のアナログメーターは時計と同じ針の位置ではないが、乗り慣れた車なら針の位置で大凡の速度は理解できる。
全てをデジタルにしてしまうよりも、アナログの良さを残すという行為もまた必要なのではないかと思う。
インサイトも、速度という部分ではデジタル化してしまっているため、この部分はアナログの良さを再検討してほしいところだが、少なくともドライバーが欲しいと思った情報がドライバーに集中している今のデザインは、トヨタ車のセンターメーターよりは私の好みである。
で、私は今年インサイトを買うのか、それともプリウスを買うのか?
多分どちらも買わないだろう。
お金がない…という理由もそうなのだが、買うならホンダ車だろうし、今のインサイトはもうちょっと進化してほしいところがある。
新型プリウスをセレクトするかもしれないと前述したが、センターメーターはどうしても耐えられない。
であれば…やっぱりフィットか?
あれはアナログメーターだしねぇ…
私も新型プリウスの仕様を見ました。高い買い物だから、どうせなら良いものをと考える人ならプリウスを選択するかもしれませんね。
…でも、私もセンターメーターが嫌いのです。ハンドル奥にタコメーターがあれば直感的に分かるのに、何故デジタル表示? 何故わざわざ視線を動かす必要のあるセンターに? と疑問が残ります。もちろん理由はあるけど運転してて使い難いと感じたので受け入れ難いです。
我が家のTOYOTAオーパもこれなんで、基本体感速度だけでメーター見ません(爆)
それにしても、低迷中の業界で感張ってますねぇ。
スズキ、ダイハツ、マツダ………あれ?
日産とスバルは?w
…あと、光岡もw
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私は、メーカーであるT社が嫌いなので、プリウスは絶対選択肢に入らないですねぇ。
デザインなんかも、インサイト支持しますし。
てか、こんな事かいてたら、会社の偉い人に怒られそうだ(爆)
まぁ、私は現状、車を必要としない、恵まれた生活圏にいるので、もっぱら自転車ですが。
それでも、一台二十万とかするんだけど(爆)
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私もホンダ派なのでプリウスは本来眼中にないハズなのですが、やはりこの先進的な技術が詰まったハイブリッドカーだけは技術と未来性で無視できません。
ただ、プリウスのサイトで説明されているいくつかの言葉が理解できません。
http://toyota.jp/prius/dynamism/mechanism/
このサイトに明らかにインサイトと比較している説明があるのですが、問題は高速走行のところの説明。
他社のハイブリッドは「エンジンのみで走行。エンジンが非力なため、燃費が悪い」と書かれています。
もしこれがインサイトを指すのであれば、1.3Lのエンジンで88馬力を叩き出すエンジンは非力なんだろうか?
新型PRIUSは1.8Lのエンジンで99馬力。
もちろん回転数を上げないようにチューンされているとは思うが、排気量に対しての馬力で考えれば、プリウスの方が下回るのではないだろうか?
もし、ホンダがプリウスと同じHybrid Synergy Driveと同じシステムでハイブリッドカーを作ったら…
あり得ない話なので、想像の結果を書く事はしないが、こういう書き方で消費者を惑わすのは私的に関心しない。
トヨタ社はこういうのがあるから嫌いなのである。
(ただ、ホンダのサイトでもここまで酷くはないが、解釈の違いで紛らわしい書き方をしているところはあった
詳細は以下サイトで
http://www.honda.co.jp/tech/auto/engine/honda-ima/)
ま、プリウス買う事はないだろうし、どうでもいい話なんだけどね。
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