工人舎からヘンテコなノートPCが発売される。
10.1型ワイド液晶を2台搭載したデュアルディスプレイノートPCで、発売日は12月11日、価格は79,800円。
2つのディスプレイが左右にスライドし、デュアルディスプレイとなるワケだが、そもそも2画面にする必要性があるのかが気になる所。
ノートPCでも広いデスクトップが欲しいという意味はわかるのだが、あえて同じ大きさのディスプレイをスライドさせて2画面にする意味というのがイマイチわからない。
Lenovoの高級ノートワークステーションにも2画面のものが存在するが、こちらはセカンドモニタという位置づけで、ちょっとしたデータ参照に使用したりする縦長モニタがついている。
しかし、工人舎のDZシリーズは1ディスプレイの解像度が1,024×600ドット(WSVGA)で、それが単純に2枚というシロモノ。
まぁ、これはこれでアリなのかもしれないが、パッと見、変な感じである。
こんなのを喫茶店で使っている人を見かけたら、それはそれで驚きだと思う。
スペックだが、CPUにAthlon Neo MV-40(1.60GHz)を搭載という事でベースはAMDとなっている。チップセットにAMD M780G(ビデオ機能内蔵)を搭載しており、標準の2画面以外にもD-Sub15ピンが本体側面に用意されているが、同時に表示できるのは2画面までで、D-Sub15ピンに接続したモニターも含めて3画面表示という事はできない。
他、性能的な面でいえば普通のノートPCとあまり変わらない。違うとすれば、液晶パネルの左右に光学式ポインティングデバイスとマウス左右ボタン、ファンクションボタン、指紋センサー、ローテーションボタンなどを搭載する事ぐらいである。
変わった特徴として、液晶の回転機構も備えており、2画面のまま反対向きにしてコンパーチブル型として使用できるようになっている。
バッテリ駆動時間は4.5時間で、デュアルディスプレイノートの割に動作するほうではないかと思う。
ネットブック登場以後、ノートPCの存在が実にあやふやな状態になったのではないかと感じている。
その中にあってひときわ目につくこのDZシリーズは、確かに新たな棲み分けを構築した証だと感じる。
必要があるかどうかは二の次として、だ(爆)