ELSAからオーバークロックブランド“AXERIZE”シリーズ第一弾ビデオカードが発表となった。
AXERIZEはTwitter上でブランド名を公募したもので“Acceleration”と“rise”を合わせた言葉。
私もTwitterでの募集に応募したのだが…Accelerationは使ったんだけどなぁ…。
で、そのAXERIZE第一弾だが、コアはGeForce GTX 460になる。
まぁ、もともとGeForce GTX 460のオーバークロック耐性が優れているという所から、ELSAもオーバークロック版を出す事を決意したと思われるだけあって、当然のチョイスといえる。
搭載されるコアのクロックは750MHz、シェーダクロックは1500MHz、グラフィックスメモリクロックは1900MHzに設定。グラフィックスメモリはGDDR5を1Gバイト実装し、出力インタフェースはデュアルリンクDVI-Iを2基及びMini HDMI1基を備える。
他社でコアクロック800MHzや810MHzという製品が存在するが、ELSAが750MHzにしたのには当然理由がある。
ELSAではいろいろな検証を行ったようだが、コアクロック750MHz、グラフィックスメモリクロック1900MHzまではエラーが発生せず安定して動作したらしい。ところが、より速い設定になるとエラーが多発する結果となったようだ。
さらに、コアクロックを変動させて消費電力を測定したみたところ、750MHzではリファレンス仕様から10w増で収まっていたが、775MHzでは23w増と急激に増加した、との事である。
以上から、安定クロックとしてコアクロック750MHz、グラフィックスメモリクロック1900MHzをチョイスしたとの事である。
ELSAらしい結論ではある。
ただ、これはELSAがいろいろな検証を元に出した結論であって、ものによっては800MHzで安定動作するだろうし、それ以上(といってもおそらくはMAX850Mhz程度だろうと思われる)で安定する個体も存在するハズだ。
海外のサイトでは900MHzなんて話もある(これは水冷だったかもしれないが…)。
つまり、より耐性に強い個体に出会えれば、さらなるオーバークロックは可能なのだが、製品としてメーカーが保証できるレベルという意味で750MHzというのは納得がいく設定値である。
より高速なメーカー保証品が欲しいとなれば、PalitのGeForce GTX 460 1GB Sonic PlatinumやGalaxyのGF PGTX460SuperOC/1GD5 FUJIN 2.0を購入すればいいだろう。
今回のELSA AXERIZE GTX 460 1GBはあくまでも選択肢の一つであり、日本メーカーが提供する一つの安全保証品と考えればいいのだ。