本日、任天堂よりニンテンドー3DS用ソフト「スティールダイバー」の発売延期が発表された。
ニンテンドー3DS専用ソフト『スティールダイバー』
発売延期のお知らせ
http://www.nintendo.co.jp/asdj/
スティールダイバーは立体視を利用した3Dの潜水艦ゲームだが、3月17日に発売を予定していた。
ところが、諸般の事情を鑑み、発売を延期するとした。
この「諸般の事情」というのは、多分東北地方太平洋沖地震の事、あるいは、その地震を考慮して発売を延期した他ソフトの考え方なのかもしれないが、どちらにしても、地震をキッカケにして発売を延期したものと思われる。
アイレムが絶体絶命都市4の発売を中止したというのがつい先日あった。
これは扱っているテーマがテーマだけに、被災地の方々を配慮しての結論だったのかもしれないが、コレにしても、私はそこまでする必要はなかったのではないか? と思っている。
今回のスティールダイバーにしても、なぜ地震をキッカケにこのような発売延期を決め込むのかが私には理解できない。
苦しんでいる人がいる中で娯楽媒体を発売し、それで楽しんでいる人がいるという事にモラルの歪みを感じ、発売を延期という流れにしたのかもしれないが、それは日本経済にとって果たして有意義な事だったのか? と私は考える。
被災地ではない所に住んでいる人が出来る事。
それは祈る事であり、応援する事であり、募金する事であり、節電する事である。だが、同時に地震によって大打撃を受けた日本経済の為に消費するという事もまた、出来る事ではないかと思うわけである。
日本の株価は昨日に引き続いて下落し続けている。
全世界から見れば、日本は弱い国ではないと理解されてはいるものの、今回の地震による影響で株価は下がり続けている。
これらは世界経済の実情を考えれば当然のことだが、まさにここに甘んじてしまえば経済は下落の一途をたどる事になる。こういう時だからこそ、少しでも日本経済を潤わせておかないといけない、と私は思うのである。
こういう時期だからこそ、売れるものを売って経済を回す。
この考え方は間違っているだろうか?
実は、先日Twitterにリツイートされてきたコメントにこういうものがあった。
http://twitter.com/#!/takapon_jp/status/47181098190512128
これは堀江貴文氏のコメントだが、このコメントに対してもいろいろな考え方はあると思う。
だが、私はこの考え方は間違ってはいないと思うし、経済を回す事の重要さをもっと周囲の人たちは再確認すべきだと思っている。
日本がどうして強い国でいられるのか?
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ。精神論だの話ではない。
そこには、やはり経済があっての話ではないかと思うわけである。
その経済を支える消費をやめてしまう事は、経済にとって決して良い事ではないハズである。
というわけで、何となく最近の日本経済は必要以上に自粛モードに入っているような気がしてならない。
いろんな考え方の人がいて、いろんな解釈の仕方があるとは思うが、経済を回す事の意味も理解してほしい…そう思った次第である。