ZOTACから、実に導入しやすい省電力PCのベアボーンキットが発売になる。
“ZBOXNANO-AD10”と名付けられたそのベアボーンキットは、本体サイズが127×127×45mmという実に小さな筐体で、大凡CDケースサイズ大という大きさ。しかし搭載されているインターフェースは実に多彩で、DisplayPort、HDMI出力、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0、eSATA、SDカード/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、赤外線受信機、音声入出力と、普通に使う分には十二分なものを持っている。
搭載しているCPUコアは、AMD E-350というFusion APUで、チップセットはAMD M1、対応メモリはDDR3 SO-DIMM×1で、容量は4GBまでをサポートしている。
AMD E-350は動作クロック1.6GHzと、イマドキのミドルレンジクラスから比べると性能は落ちるかもしれないが、E-350は一応デュアルコア、内蔵ビデオはRadeon HD 6310とDirectX11に対応し、シェーダも80個搭載している。ノートPCに搭載して使用する用途としてよく使われるが、それもそのはず、消費電力はわずか18wしかない。
このCPU(APU)にしてこのサイズ…ベアボーンとして既にメモリとHDDストレージ以外は全て揃っているのだから、導入しやすい事、この上ない。
このキットにSSDを入れてやれば、全部動作させても30w以下くらいの状態で稼働させる事ができるのではないかと思われる。ちなみに付属の電源はアダプターで65w仕様のものだから、それぐらいあれば十分という事なのだろう。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27,500円前後の見込みらしいが、CPUとマザーとケースが最初から揃っている状態での価格だから、お買い得といえばお買い得ではないだろうか?
ZOTACからは“ZBOXNANO-AD10-PLUS”というメモリ2GBと320GB HDDを組み込み済みとした完成品も発売される。価格は35,000円前後だから、手軽に使い始めたいという人はコチラでもいいかもしれない。
あー、どちらもOSは付いていないので、OEM版のWindows7辺りを一緒に買うとなると、さらに+12,000円程度は必要。それでも5万円しないのだから、省電力マシンとしては導入しやすいキットには違いない。
ちょっと私も欲しいぐらいのキットである。