高精細なディスプレイはいつの時代も求められている。
PC用モニターの基本的dpiは72dpi(Windows上では96dpi)と言われているが、それはもう過去の話。昔はドットピッチが0.24mmとか言ってた事もあったが、今やスマートフォンなどは132ppi(ポイントパーインチ。モニター上ではドットパーインチとほぼ同義と見て良いでしょう)となり、が普通になり、Appleが網膜ディスプレイと言った解像度が普通の時代に突入した。
という事は、PC用モニターもより小さなインチ数でフルHD以上の解像度を持つものが出てきても不思議ではないのだが、高精細になればなるほど、その1枚のガラス基板を生み出す事が困難となり、価格も高騰する。
次期iPad3は、網膜ディスプレイと同じ解像度かそれ以上の液晶を搭載してくる…なんて噂もあるが、あの大きさのガラス基板が大量生産できる時代がやってくるのか? と一時期は疑問に思っていたのだが、こんなものを見ると網膜ディスプレイなら量産できるんじゃないか? とさえ思えてくるから不思議。
498ppiという驚異的なディスプレイを、東芝モバイルディスプレイ株式会社が生み出した。6.1型のディスプレイに2,560×1,600ドット(WQXGA)を詰め込んだパネルで、ガラス基板上に低温ポリシリコンTFTを形成する加工技術と、精度の高い組立技術で実現したという事らしい。
よく見て欲しい。
一番下の一番粗い解像度がiPhoneの網膜ディスプレイと同等の解像度なのである。
それに比べ、498ppiの凄まじい美しさ…。
このような高精細ディスプレイが当たり前になる時代がやってくるとするならば、紙が本当になくなる時代がやってくるかもしれない。
iPad3がいつ登場するのかは分からないが、今よりも解像度は高くなるのではないかと思う。
そもそも、iPad2が従来と同じ解像度で登場したのは、高精細パネルの供給が間に合わないからという理由だったらしい。
ホントかどうかは分からないが、当時は歩留まりの関係で今以上の高精細パネルがなかなか入手できなかったのかもしれない。
だとするならば、次のiPadこそさらなる高解像度パネルの個体になってくれないだろうか?
密かに期待していたりする。
もし、ホントにさらなる高解像度パネルでiPadの新型が登場したならば…その時は網膜ディスプレイでなく何という例えで語るのだろうか?
ジョブズなら…きっと心打つ例えをするだろうが…今となってはそれも叶わない。
クックよ…貴方なら何という例えにするのだろう?