今から数ヶ月前、IntelからIvy Bridgeの登場時期は2012年1月から3月に延期するという話が出た。
当初は2012年の頭に登場する、といっていたものが第1四半期のラストの3月にズレ込んだだけでも私的には残念な所なのだが、この度、さらなる発売の先送りの話が出てきている。
なぜ先送りされるのか?
いくつか理由があるのだが、その一つにライバルであるAMDのBulldozerアーキテクチャの性能がイマイチだった事もあるようで、急いでSandy Bridgeから移行させなくても良い、と判断したのかもしれない。
もっとも、一番大きな理由は、おそらくSandy Bridgeの立ち上がり時にあった、チップセット“Cougar Point”(Intel 6 series)のリコールによって発生した10億ドル規模の損失を、できるかぎりSandy Bridgeで取り戻したい、という思いかもしれない。
理由がどっちであっても、Core iシリーズの新型“Ivy Bridge”はまたも発馬いが先送りされる事になるだろう。
私は、Sandy Bridgeをスルーして、そのままIvy Bridgeへと移行する予定だったのだが…これでまたしても私のPCリプレースが後ろ倒しになりそうだ。
AMDのBulldozerアーキテクチャそのものは悪いモノではないとは思うのだが、現行のOSやシステムで動かす場合には合わないアプローチだった…と思いたいところ。
実際、サーバ用途ではBulldozerアーキテクチャのOpteronはかなりの性能を叩き出しているというから、用途次第の問題だと言えそうだ。
ま、サーバとコンシューマでは注力すべきポイントが異なっているのは、今更言うまでも無い事であり、その意味でBulldozerアーキテクチャはコンシューマ向きではなかったという事かもしれない。
Ivy Bridge、そしてBulldozerアーキテクチャ、どっちにしても私にとっては残念な話である。