本日18日17:00、SCEJがPS VITAに関して重大発表をする、という情報が流れたのは今朝だった。
この発表はUstreamで行われ、SCEJプレジデントの河野弘氏がプレゼンターとして情報発信をする、というものだった。
重大というからには、何か大きな仕掛けがあるに違いない。
おそらく私だけでない、誰しもがそう思っていた事だと思うが、その結果はというと、大それたほどの事ではなかった。
PS VITAの値下げである。
29,980円だった3G/Wi-Fiモデルと、24,980円だったWi-Fiモデルが同じ価格となって19,980円と改訂された。
ま、ハードウェアの内容から考えても、そろそろ価格改定してもよいスペックになったという事なのかもしれない。
この価格改定によって一つ言える事はWi-Fiモデルを買う人が事実上いなくなるだろうな、という事。3G/Wi-Fiモデルであっても、3G契約しなければWi-Fiモデルと同じように使えるわけで、さらにGPSが内蔵されているという事を考えると同じ価格ならWi-Fiモデルのメリットが一切なくなったという事になる。
SCEJ側として生産ラインを1本化したいという思惑があるのかもしれない。
今回の価格改定と共に、PS Plus7日間無料お試しキャンペーン、PS Storeで初めてDLCを購入した際に200円分のポイントが貰えるデビュー★キャンペーン、torne PS VITAの無料期間延長(2月末だったものを3月末へ)、Reader Storeに新規会員登録したユーザーにソニーポイント480ポイントをプレゼントするReader Store電子書籍デビューキャンペーンが行われる。
これらのキャンペーン…消費者サイドで言ってみればあまりメリットのあるものではない…と思えてならない。SCEJサイドのいろんなサービスの宣伝でしかないキャンペーンと言える。
SCEJとすれば、この価格改定とキャンペーンで一気に状況を変えたい、という思惑があるようだが、本当にコレでユーザーが激増するといえるのかが問題。
3DS LLの価格が18,800円で、PS VITAが19,800円。
ソフトの充実度から考えれば、3DS LLをチョイスする、という人も多いのではないかと思う。
SCEJもそういうことは分かっているようで、今回の価格改定と同時に、今後発売されるタイトルの現時点での紹介も同時に行われた。
私のイチオシは間違いなくコレ。
ゴッドイーター2である。
他にもPSO2やソウルサクリファイスなど、目玉となる作品もあるにはある。
だが、私は一般層を取り込むという意味で、これらの作品だけでは戦力不足と感じる。前述した通り、コレだけでは3DS LLの方が選択肢として選びやすいと思う。
価格改定でユーザーが導入しやすくなったのは良いが、間口を広げるだけが売れる条件ではない。その視点に立ち、PS VITAのサービス向上を今後も考えていってもらいたいものである。