いよいよ始まった韓国監査の初日。
真面目はバカを見る?
医療機器の韓国監査の初日。前日から現地入りしている私は、かなり早い段階で準備に入り、万全の体制で臨んだ…とカッコよく言いたい所だが、実際はそんな安定感抜群な状態ではなく、部分的に指摘されるとかなりマズイ状況で臨む事となった。
私自身は、医療機器の製造の部分、設計の部分は全く関与していないのだが、それ以外のほとんどを預かる事となっているため、事前準備も大変ではあったのだが、それでも自分でできる部分はほぼ押さえていた。
ところが、製造部分が未だ不完全な部分があったりと、かなり不安な感じで臨まねばならない状態で、私としては今回の監査ではかなりの不適合、或いは是正措置をもらうことになるだろうと予測していた。
そんな状態ではあるが、いざ監査が始まると、意外なまでに進みがよく、懸念していたよりはずっと指摘も少ない状態で監査が進んだ。
こういう時、意外と図々しいぐらいに振る舞える人の方が、監査対応には向いていて、出来ていなくても「出来てる」としれっと言える人が言うと、監査官はそれを信用し、深くまで追求してこなくなったりする。
だが、私の場合はすぐに顔に出るらしく、ちょっとしたミスが見つかると「あちゃ~…」という感じがすぐに伝わるようだ。自分でも実感していたが、私はどうもわかりやすいらしい。
ただ、私がこのような状態になる時に起こすミスは、実に小さなものであり、大きな事件に発展する事はないのだが、どうにも私はこの小さなミスすら自分で許容できないようで、今回一件のミスを指摘され、是正(というか修正)を出してしまった。
しかし、もっと不安要素を持っていた部分は、別の担当がしれっと答えたことで何のお咎めもなし。久々に理不尽さを感じるハメになった。
世渡り
こういう時、世渡りの上手いヤツとそうでないヤツの差がでるなぁ…と実感する。
理不尽に思えても、この世渡りの巧さこそその人の特徴であって要領の良さである。
他の人にあって自分にはない。
それこそ個性なのかもしれないが、実際それを目の当たりにすると、どうにも納得できない感情に押し流される。
損してるなぁ…と思いながら、監査の初日を終えたのであった。
監査はあと3日もある。
このまま無事で済めばいいが、私が担当する区分が多いだけに、まだまだ波乱が続きそうである。
監査お疲れさまです。
私も過去に医療系の製造に関わっていた事がある為、薬事法やら監査やらの厳しさは少しは理解できます。
が、あれって当事者にならないと緊張感や切迫感は分からないんですよね。
私の場合は間接的に関わっていただけだし。
無事完了する事をお祈りしています。(-人-)
返信
ウチの場合は、当事者になっても解らない人がいるから困るんですよ(爆)
薬機法(旧薬事法)やら薬機法施行規則、QMS省令に省令施行規則…国内だけでもまだ他にあるそういった法律の上にある話なのに、それでもまだ中途半端な状態で問題ないと思ってる…。
まして国外にも対応させる必要から、各国の規制当局にも準じる必要があるのだから、今の状態がどんな綱渡り状態か、という事をどれだけ伝えても理解されない。
この場合、理解させない私がマズイのか?
それとも理解できない側がマズイのか?
それを考えるだけでも胃が痛くなりそうで…。
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