巷ではポケモンGOの話題ばかりなので跳ね返ってみる。
イキナリ登場
NVIDIAがイキナリ新製品を発表してきた。
発表されたのは最上位クラスのビデオカードで、その名は「TITAN X」と、GeForceの冠を外しての登場である。
あまりにイキナリの発表だったワケだが、米国およびヨーロッパでの発売は8月2日となり、価格は1,200米ドル、アジアにももうすぐ投入される予定のようである。
アーキテクチャはもちろん新世代のPascalで、メモリは10Gbps駆動のGDDR5Xを12GB搭載する。このことから、ディープラーニング向けのTesla P100と差別化されていることが予想される。つまり、このビデオカードはあくまでもグラフィック用途向けという事である。
その性能は圧巻で、120億トランジスタを集積、その結果CUDAコアは3,584基を搭載し、ベースクロックは1,417MHz、Boostクロックでは1,531MHzで動作する。そこから導き出されるFP32性能は11TFLOPSに達し、単体でのビデオカードでついにここまでの演算力を手に入れた。
搭載するGDDR5Xメモリのバス幅は384bitで、メモリバンド幅は480GB/sと実に高速。HBM2よりは遅いかも知れないが、グラフィック用途ならまずまず問題にならないレベルの速度である。
基板に搭載されているインターフェイスはDisplayPort 1.4が3口、HDMI 2.0bが1口、Dual Link DVIが1口。カードサイズから2スロット占有と見られ、カード電力は250Wとなる。追加補助電源として8ピン+6ピンを必要とする。
これだけの性能が250Wクラスのビデオカードで運用できるという時代になったのか、と改めて驚く。
これでゲームしたらどうなる?
まぁ、シングル駆動なら想像はつく。
だが…これをもしSLI接続で使用したなら、一体どんな感じになるのだろうか?
4KモニタをDualで接続し、その1枚のモニタが120Hz駆動しても、まだ表示能力に余裕がありそうな気がするのだが…。
実際、私はGV-N970IXOC-4GDを使用していて、現在3,440×1,440のモニタと1,920×1,200のモニタをDualで接続し、それでFF14をプレイしているが、別に動作が重くて処理が遅れるという事を体験した事がない。
FF14がもともと30fpsあれば問題ない、というのもそう見える原因なのかもしれないが、World of Warshipを強制的に90fps駆動させているが、多少90fpsから落ちる時もあるかもしれないが、チラつかずに何ら問題なく動作している。
970でそれなのだから、当然1070とか1080でも余裕で動作するだろうが、それがTITAN Xとなり、しかもSLI駆動となると一体どんな世界なのやら…想像も難しい世界である。
まぁ、そうなると価格も想像を絶するものになるだろうが(爆)
とりあえず、新製品はある程度出そろった感がある。
あとは入手性がどこまで上がるか、である。
コストの問題が一番大きいだろうが、せめて1080の価格が以前の980クラスになってくれれば…と願わずにはいられない。
VRを根付かせる為にも、NVIDIAには価格改定をぜひ頑張って欲しいものである。