コレは使えるのか? それともCocoaの二の舞か?
新型コロナワクチン接種証明書アプリ
デジタル庁が本日、日本政府公式の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を配信開始した。
アプリはiOS版とAndroid版が用意されており、それぞれApp Storeでダウンロードする事ができる。
国内用と海外用の接種証明書を発行する事ができるもので、発行手続きは端末にマイナンバーカードをかざしてNFC読取りで行う。海外用の場合はカメラ機能でパスポートの番号を読み取る事で発行する。
発行するまでの所要時間は、国内用で2分程度、海外用で5分程度のようだが、これはサーバの混み具合で前後すると考えられる。
注意点としては、追記欄に「旧氏」や「旧氏記載」といった記載がある場合は、旧姓兵器となり、このアプリでは証明書を発行できないという事。できるならこの部分含めて対応してほしかったところである。
実際にテスト
で、早速私もダウンロードしてみた。
私は海外には行ったことがないので、パスポートは取得していない事もあり、国内用しか発行する事ができないが、マイナンバーカードは取得しているので国内用は取得できるハズである。
試しにアプリを起動して国内用を選択し、マイナンバーカードを読み取ってみる。
手順としてはホントにそれだけ。
すると、接種した情報が表示され、発行するかと確認が入る。ここで発行すると選択すると、無事、証明書が発行され、スマホ上に証明書が表示される。
このアプリの機能としてはこれだけである。
接種状況を確認してその証明書をデジタル的に発行し表示するだけ。たったコレだけである。
海外用も発行できると思うので、海外用を発行すると国内用の下に恐らく表示されるだけだと思われる。
ワクチンを接種した時の情報はバーコード等で管理されているので、接種記録をマイナンバーカードで照会し、その記録を表示するのがこのアプリの機能であって、それ以上でもそれ以下でもない、という事である。
このアプリの開発に、デジタル庁は一体幾らかけたのだろうか?
…ふとそんな疑問が頭をよぎる。
Cocoa
日本政府公認アプリといえば、もう一つ忘れてはいけないアプリがある。
Cocoa、接触確認アプリである。
今でも一応は稼働しているアプリで、毎日情報は更新されているようだが、私は未だ一度も可能性のある陽性者と接近した履歴がない。
ま、有りがたい話でもあるのだが、あまりにもいつも変わらない情報だったりするので、本当に機能しているのか怪しく思えてくる…そんなアプリである。
ちなみに私はこのアプリを使用してから546日が経過していて、一度も変化が起きていない。
このアプリの普及がどこまでなのかはわからないが、既にインストールしているという事もあるので、現状そのままにしておこうと思っている。多分、特別問題があるような話にならなければ、そのまま放置、という人も多いのではないかと思う。
ただ…政府にはこのアプリの普及が現状を知るために大きく意味があるという事を、もっと推進して欲しいところがある。折角予算をかけて作ったアプリなのだから、意味のあるものにして欲しい。
というわけで、日本政府公式アプリとして「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」が配信開始されている。
ワクチンを既に接種した、という人で、接種証明が必要な人は試してみるといいだろう。
もっとも、民間のアプリでポイント優遇などを受けられる接種証明アプリの方が、使って意味のあるものになっている可能性はあるわけだが。
デジタル庁 新型コロナワクチン接種証明書アプリ
https://www.digital.go.jp/policies/posts/vaccinecert