自分の環境と相談する。
手が出る範囲で考える
ステレオサウンドがオーディオ雑誌「DigiFi No.22」を含むバランス対応ヘッドフォンアンプのスーパーバリュー8点セットを発売する。
価格は11,111円で、11月3~4日に東京中野サンプラザで開催される「秋のヘッドフォン祭2017」のデジファイブースで先行販売され、その後ステレオサウンドストアから11月6日より販売開始される。付属する8点セットの内訳は、以下。
- DigiFi No.22
(オペアンプ交換式バランス駆動ヘッドフォンアンプ付録) - 専用拡張基板 DF22-EXP
- ハイブリッドタイプ高音質イヤーモニター KZ ZST
- KZ ZST用バランスケーブル
(カスタムインイヤーモニター用2ピン-2.5mm4極プラグ) - バランス駆動用オペアンプ JRC 4580DD×2
- アルミ削出しオリジナルVolumeノブ
- アクリルカバーW
- ケーブルセットG
これに、限定特典として「エイム製マイクロUSBケーブル(30cm)」とクイックスタートガイド(簡易組立説明書)」が付いてくる。
基板が剥き出しではあるものの、このセットで概ねバランス駆動可能なヘッドフォンアンプが一式揃う事になる。
ポイントは、オペアンプ交換式だというところで、このオペアンプを交換する事でいろんな味付けが出来たりするので、予算があまりないけど拘りのヘッドフォンアンプが欲しいという人には、この8点セットは魅力的に映るかもしれない。
自宅環境を振り返る
ウチのオーディオ環境はというと、PCからの音をPC基板のS/PDIF端子からDr.DAC2に接続し、Dr.DAC2からヘッドフォンに接続という環境になっている。またスピーカーへの出力は、Dr.DAC2のLINE出力から以前雑誌stereoに付録として付いてきたアンプ「LXA-OT3」に繋ぎ、それをウッドコーンスピーカーに接続して出力する形になっている。
高級オーディオを趣味としている人からすると、実に質素な組合せであるが、自分的には音に何ら不満もないし、普通に聞くよりはずっと深みのある音になっていると思っているので、これはこれで良いのだが、この構成にして既に4年以上は経過しているので、そろそろ何かしらの形で更新した方が良いかな、とも思っている。
手っ取り早いのは、Dr.DAC2のオペアンプをノーマル品からMUSES01あたりに交換する事なのだが、もともとヘッドフォンで運用する事が多いのが私なので、最近話題になってきたバランス駆動のヘッドフォンへと昇華させるのも良いかな、とちょっと思っていた。
そんな矢先のDigiFi 8点セットである。
これに乗り換え、Dr.DAC2を引退させるのも一つの方法かな、と思っている。
もし、音を変化させたければ、オペアンプをMUSES01ないし02に交換すれば良いのだから(バイポーラかJ-FETで01もしくは02を選択する)。
無線環境も視野に入れてみる
ただ、PCの音を聞くという事を考えると、最近ならBluetoothによる無線も一つの方法である。
昔と違ってBluetoothヘッドフォンでもハイレゾ対応機器が出回り始め、スマホなどの音をハイレゾ環境で聞くなんて手段が今は存在するので、PCにBluetooth接続して無線で音楽を聴くという手段だって、昔ほど難しい話ではなくなってきた。
今、気にしているBluetooth対応ヘッドフォンはSonyの「WH-1000XM2」という機種で最近発売されたもの。コイツが30時間駆動が出来、また音もハイレゾ対応、ノイズキャンセル機能付、コードレスで扱いやすいと、素晴らしい製品で、唯一の不満点は価格が多少高いという事ぐらいである。
その高いという価格だが、4万円弱ぐらいが実売価格。まぁ、確かに安い金額ではない。
だが、この価格で私が要求する性能のほぼ全てを満たす可能性があるため、今注目しているところである。
MUSES03搭載のDr.DAC3
実は、つい先日ヤフオクで交換できるオペアンプすべてをMUSES03に交換したDr.DAC3が出品されていた。
最終落札価格がなんと30,510円と実に安い価格だったのだが、当初はこれを落札するか随分と悩んだのである。
WH-1000XM2を考慮する前の私なら、ほぼ間違いなく落札に向かっていたところだが、Dr.DAC3の最大の問題は、ヘッドフォンアウトのオペアンプが交換できないという所にあり、それも落札を躊躇った一つの理由である。
Dr.DAC2まではヘッドフォンアウトのオペアンプが交換可能で、全部で5箇所のオペアンプを交換できたのだが、Dr.DAC3からは4箇所の交換となり、私の様なヘッドフォンでの運用が基本という人には実に微妙な製品になってしまった。
もちろん、4箇所のオペアンプ交換で音そのものに変化も出るだろうから、Dr.DAC3が悪いというわけではないのだが、より直接的に効果が現れる場所が交換できなくなった事で、魅力半減というところである。
それならば、Bluetoothによる音声出力の方が運用上のメリットが多いとも言えるワケで、私の中ではWH-1000XM2の評価が高くなってしまうわけである。
とりあえず、メインPCの入れ替えに伴い、オーディオまわりの見直しを実施し、より運用が楽な状態にしていこうというのが、今回の狙いである。