噂は本当のようである。
E-M1シリーズの上を行く
先日、このBlogでもオリンパスのデジカメにおいて、現行のE-M1シリーズより上位のカメラが登場するかもしれないという話をしたが、どうもその噂は相当に信用のおける噂らしい事が見えてきた。
さらに、新しいフォーマットになるのではないかという噂もあったが、それは違うらしく、マイクロフォーサーズの規格の上にあるカメラになるらしい。
ま、レンズのフォーマットを新しく出すと、交換レンズ群を丸々新しく開発する必要があるので、これはあまり得策ではないと言えるので、この部分は歓迎できる話である。
ただ、私的には別にE-M1シリーズの最新機種でいいんでないか? と思うワケだが、そこと棲み分けする理由は何なのだろうか?
もし棲み分けるとなると、当然ながらE-M1 MarkIIIをいつかは発売するという事であり、E-M1シリーズはオリンパスのマイクロフォーサーズ機としてNo.2のカメラという位置付けになる。
今まで発売してきているカメラのシリーズを考えると、E-M5シリーズがNo.3、E-M10シリーズがNo.4という位置付けになる。
OM-D系として、3シリーズが存在している事自体、私としては棲み分けが難しいのではないかと思う所に、さらに最上位である。価格帯としてE-M10が10万円前後、E-M5が15万円前後、E-M1が20万円前後と、今でも5万円刻みのような価格設定だが、そもそも、真ん中の15万円前後の価格帯は、今のデジカメ総売上を考えれば存在する意味がかなり薄い価格帯とも言える。
しかもオリンパスは10万円以下グレード(しかも結構10万円に近いレベル)にPENシリーズを持つ事を考えると、OM-Dシリーズの在り方を見直す必要があるように思う。
30万円クラス?
もしこのような状態である事を念頭に置いた上で、更なる上位機種を投入する、という話だとすると、これはもうSonyで言う所のα9クラスをライバルとするカメラの投入という事になる。
ただ、マイクロフォーサーズというフォーマットである事を前提としているので、フルサイズセンサーのα9と同じ価格帯に持ってくると、それはもう間違いなくフルサイズセンサー機に顧客を持って行かれるので、おそらくはそれよりは下の価格帯…つまりボディで30万円クラスのカメラを投入する、という事を考えている可能性はある。
まぁ、そう考えれば、E-M1シリーズのさらに上という話も納得はできるだろう。
逆に、この30万円クラスのカメラの技術フィードバックでE-M1シリーズやその下のクラスが製造されるようになると考えれば、今のE-M1シリーズより上のクラスの開発が行われるという事は、従来ユーザーも歓迎すべき事ではないかと思う。
ただ、オリンパスには忘れないで欲しい事が一つある。
それは、マイクロフォーサーズ機はフルサイズセンサー機よりも小型軽量で撮影状況を選ばないという事が最大の売りだという事である。
実際、プロの写真家でもE-M1シリーズを使っている人がいるが、その人達が選んでいる最大の理由は小型軽量である事であり、それでも過酷な条件下で撮影ができる事である。
この小型軽量であるという事と、過酷な条件下での撮影が可能という部分は、ある意味オリンパス上位機種の生命線のような分野なので、オリンパス自身も決して忘れてはいないだろうが、ココは絶対に押さえて欲しいところである。
ラインナップの整理がくるか?
さて…2018~2019年は、E-M5 MarkIIIが発売されるのではないか? と予測されていた時期でもある。
しかし、現状の噂を聞く限り、どうもその動きが見えない。代わりに見えたのが前述の最上位機種の話である。
となると、E-M5 MarkIIIはどうなるのだろうか?
昨今のデジカメの売上傾向を見てみると、価格としては20万円超クラスとその下の10万円クラスがほとんどを占めていると言える。
なのでミラーレスでもキヤノンのEOS kiss Mシリーズが人気だったり、Sonyのα7 IIIが売れていたりと、大凡売れる価格帯もそれに重なってきている。
もちろん、レンズキットだったり本体のみの価格だったりと状況は異なるので、必ずしもこの価格帯に留まるものではないが、残念な事に新機種があまり投入されていないオリンパス機は最近の売れ筋の中には入ってきていない。
であるなら、そろそろそうした売れ筋の製品群にも新機種の投入があるのではないかと思うのだが、現段階ではそうした新製品の開発よりも、オリンパスの医療機器開発の中にある光学研究の先にくるカメラを最優先としている、という事なのだろうか?
どちらにしても、今後の新機種投入タイミングが見えてこないので、何とも言えないところではあるものの、そろそろOM-D系でもラインナップの見直しが行われるように思えてくる。
ま、私としては、とてもリーズナブルだったE-M1初代機を購入し、まだ持て余しているレベルなので、まずはレンズをもっと揃えろって事なんだろうと思う。
…たしかに35mm判換算で300mmを超える望遠レンズが欲しいところではあるのだが…
Proレンズって高いからなぁ(>_<)
この噂、Pro機より上を作るって事になるんで、OLYMPUSにそれほど体力無いんじゃないかって思ってました。
でも、マウントがm4/3のままって事でちょっと納得。
そうなると、武上さんの言う通り棲み分けが更に微妙になりますね。
α9をライバル視した動体に強い連写機とか、X-H1をライバル視した高画素機とかならまだ棲み分け出来るかな?
…どっちもE-M1 mark2でかなり高レベルだと思うけど。
もしかして、更に性能を高めたPROシリーズのボディだったり?
ミラーレスは、未だに初代E-M10を使ってる私には実感の無い話ですわ。
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私の予想としては、Sonyのα9と真っ向勝負するような機種になるのではないかと予想しています。
Nikonもミラーレスのフルサイズセンサー機の開発を発表したので、ますます高級機は熾烈な市場になっていくと見越した上で、技術をぶつけてくるのではないかと思います。
そうなると、マイクロフォーサーズというセンサーサイズでフルサイズ群とどうやって対等以上に戦うのか? というところを問われるので、オリンパスの最上位機種はこの「フルサイズ機と互角以上に戦える」というキーワードで攻めてくるように思います。
それが果たして可能なのか?
気にはなりますが、まぁ、私には手が出せませんわな(爆)
どちらにしても、気になる話題ではあります。
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