スマホジンバルを購入したので、次なる動画手段としてドローンを見据えると、見えてきたのが「DJI MAVIC MINI」だった。
距離感を求めた先に
スマホジンバルである「DJI OM4」を購入して、いくつか動画をテスト的に撮影して思ったのは、これだけでも面白い画は撮れるが昨今のダイナミックな動画を考えると、それだけではダメだ、という事である。
もちろん「ダメだ」というのは間違いで、アイディア次第ではスマホジンバルでの撮影でも面白い画は撮れると思う。
だが、iMOVIEなどで撮影した素材を編集しようとすると、スマホ視点だけの映像では、距離感を捉えるのがとても難しく、いろんな効果を画に入れても、どこか非現実的な不思議さのようなものを加える事が難しいと思えた。
この不思議な距離感を画に加えようとすると、必要になってくるかな、と思えたのがドローンである。
ただ、ドローンはいろいろな法規制によって縛られているので、個人的には触れたくないアイテムだと思っている。
ドローン規制法、航空法、道路交通法、民法etc.ホントに関わる法律が多いのが問題で、今の時点でも自由に飛ばせるアイテムではないのがドローンである。
ただ、この規制の中で航空法だけは200g未満のドローンは規制外になるので、もし私が手を出すとしたらこの規制外になる200g未満のドローンではないかと思っている。
そういう規制を逃れるドローンがあるかを調べた時、もっとも有力なドローンとして登場するのが「DJI MAVIC MINI」である。
199gの妙
「DJI MAVIC MINI」は、前述したように本体とバッテリー等、航空法に求められている機体重量が199gで構成されている。
この事で「DJI MAVIC MINI」は航空法に縛られずに飛ばせるのだが、これを都合の良いように解釈しない方が良い。
というのは、あくまでも航空法に縛られないだけであって、ドローン規制法や道路交通法、民法などは除外されないので、結局は「DJI MAVIC MINI」を飛ばすには都道府県や市町村の許可が必要だったり、或いは地権者の許可が必要だったりする。
特に地権者がよくわからない河川敷などは、都道府県によって管理しているところが違っていたりするので、都道府県の土木管理事務所などに問い合わせたりする必要がある。
また、そうしたところに申請する為のの書式なども存在するので、飛ばすまでにはいろんな調査が欠かせない。
よくドローン撮影の動画がYouTubeなどで上げられているが、それらはこのような難関を通り越えた先で撮影されたものと思うと、撮影者の苦労も並々ならぬものがある、という事がよく分かる。
DJI MAVIC MINI
「DJI MAVIC MINI」は、いろいろなパーツが加えられているコンボモデルでも6万円以下で購入できる、本格的ドローンとしては安い部類に入るドローンである。
同じDJIから発売されている「DJI MAVIC Air2」などは13万円を超える価格なので、その半額で購入できる。
ただ、その199gという重量を実現する為、バッテリーがかなり小さく作られている事から、飛ばせる時間は最大でも18分で、実用レベルだと10分程度、冬場はもっと少なくなると言われている。
また、プロペラガードは199gの重さには含まれない部分なので、安全の為にプロペラガードを取り付けると、その重量分でまた飛行時間が短くなる。
よって「DJI MAVIC MINI」で空撮を実施できるのは、事実上10分程度と割り切って臨むしかない。いや、もっと短い時間でサッと撮影して終わる、というスタンスになるだろう。
ただ、そのわずか5~10分で得られる映像は、普通では得られない映像でもあるので、価値はそこにある。
ドローンにハマる人は、その得られる映像の特殊性に惹かれた人たちだと思う。
というわけで、まだ買うとは断言しないが、ドローンの可能性を考えている。
実際、購入してもそんなに使わないかもしれないし、逆にドローンばかりを使うようになるかも知れない。
ただ、運用の難しさは、そのハードルの高さ故に問題である。
一人のちまちました趣味で終われない問題がある以上、より慎重にならざるを得ない。
さて、どうしますかね。