以前、当Blogで暗記する為のツールとしてAnkiというアプリケーションを取り上げたが、実際に使い始めた。
ルーチンにすると楽
実は今、会社で「QC検定 3級」を取るように言われ、その勉強をしている。
QC検定とは、品質管理を行う為の基本的知識の検定で、4級、3級、2級、1級とランクが分けられており、3級は合格率50%程度と言われている検定である。
この他にも、資格取得の為の勉強もしなけれせばならないな、と考えているところもあるのだが、まず3月にこのQC検定 3級の試験が行われるため、今、会社では週一で講師がやってきて教育の時間が設けられている。
私は所属部門が品質保証部なので、このQC検定は持っていても不思議じゃない資格なのだが、ただ私はそもそもQMS(Quality Management System)担当という事もあって、このQC検定とは重なるところもありつつも棲み分けられた領域の仕事をしている事から、持っていてもよいだろう、という安直な考えで、今回資格取得に動いた経緯がある。
このQC検定、とにかく難しい語句が沢山出てきて、それらはほぼ記憶するしかない状態。この基本的な語句の理解の他に、標準偏差や分散、平均などの統計学に出てくるような公式を覚えて計算する試験があるが、基本的な語句の理解が50%、計算が50%の割合で出題される。なので、語句を覚えるというのも、しんどいながら必須という事もあり、それでAnkiというアプリケーションを使う事にしたわけである。
Ankiは、PC版とAndroid版は無料で使用する事ができるので、試しに使う際に料金はかからない。なので、気軽に使ってみたのだが、ネットで使い方を見ないと、ちょっと使い方そのものがわからない。実に説明が不親切な作りになっていて、単語帳のように使うだけなら何とか使えるものの、その他の利用法を取り入れようとしたならば、使うだけで結構な勉強をしないと使い切れないところがある。
そこで資格試験でよく使いそうな穴埋め問題を記述できる方法だけをネットで調べて、とりあえずテンプレートを作成してみた。
このテンプレートを作成できれば、決まったルールのカード(記憶する言葉が書かれた最小単位のもの)を量産できるようになるので、これを自分が望む姿にできるようにするのが先決である。
とにかく物量
で、このカードのテンプレートを作ったなら、そのカードをひたすら量産する。量産する際にはデッキというまとまりの単位を先に作れば、作ったカードはそのデッキ単位で纏めてしまえば管理が楽になる。
そこまでのスタイルを構築したならば、あとはカードをひたすら作るだけである。
穴埋めテンプレートは、複数の穴埋め箇所を入れれば、作られるカードは穴埋め箇所の数だけカードが複製されるので、資格の問題などでこのテンプレートを利用すれば、問題文を一つ入れただけで2~4つくらいのカードが作られていく。
おそらく、言葉では上手く説明しきれないとは思うが、とにかく覚えるべき語句が入ったカードをひたすら量産すれば、単語帳の完成である。
私はまだ全ての出題範囲の講義を受けていないので、まだ途中までしかカードは作れないが、それでも復習の意味も含めてカードを量産させている。
最終的にはこのAnkiのカードで計算問題も含めていくことを考えているが、その時には今とは違ったテンプレートが必要になるかも知れないので、今からそうした計算の入力に耐えるテンプレートを模索中である。
問題を作る時に…
ただ、このAnkiは問題文を自分で作る必要があるので、今回の資格試験の過去問題を自分で一つ一つカードに記載していたら、ある程度自分で記憶してしまったところがある。
つまり、問題を作っている最中に資格試験問題を記憶するという勉強効果が現れ始めたのである。
完成した時には全て覚えていたりして…(-_-;)
ま、実際にはまた忘れてしまうので、必ずしも記憶できるとは限らないのだが、途中まで作って自分でAnkiで試してみたら、ほぼその答えが頭に浮かんでくるという結果になってしまった。
もっと問題数が増えればそうでもないのだろうが、問題を作るだけでも勉強効果が得られるというのは、ある意味一石二鳥的なツールなのだな、と感じた。
さらに、このAnkiは答えられた問題であっても、その問題を簡単に感じたか、それとも記憶をひねり出して答えられたのか、などの違いで、次に出題されるまでの間隔を変える事が出来る。これは、記憶にどれだけ定着したかを図る事ができる方法で、スッと出てこなければひたすら記憶に刻み込むまで勉強できるという利点がある。
そうして忘れにくい状況を作って覚えていくためのツールとして成立しているので、こうした資格勉強にAnkiを使うのはお薦めである。
…というか、以前紹介した「分散学習帳」(https://j.mp/2NXNaoR)でも同じ事ができるが、AnkiはPCとスマホで連携できる強みがあり、しかもPC版はWindows版もMac版もあるという良さもあるので、使い勝手がいい。
ぜひお薦めしたい。
Anki 公式サイト
https://apps.ankiweb.net/