公式で既に謳われている期日が2025年10月14日。
あと4年で終了
Windows11の話を昨日の記事に書いたが、Windows10のサポート終了に関して、既にMicrosoftの公式サイトで伝えているのだとか。
Microsoft公式
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro
たしかに、HomeエディションとProエディションに関しては、その提供終了日が2025年10月14日と記載されている。
という事は、あと4年ほどで、少なくともWindows10は終了する事になる。
…Windows10って最終バージョンって話じゃなかったっけか?
まぁ、それでも10年の長きにわたってサポートしてきたという事実は間違いない。
元々、Windows10のメインストリームサポートは2020年10月13日、延長サポートが2025年10月14日に終了するという事は、2015年には発表されていた。
それがWindows10のライフサイクルが見直されて、本来の延長サポート期間と同じ期日となったワケである。
ここらへんで技術的な問題から新しいOSが登場しても不思議ではないのかも知れないが、それが昨日記事にしたWindows11、というシナリオなのだろう。
キャンセルされたWindows10X
2021年5月には、Microsoftがより軽量かつモダンなWindowsとして目指していた「Windows10X」のリリース予定がなくなった事を明らかにした。
その際、Microsoftからは「2021年にWindows10Xを市場投入するのではなく、これまでの開発から得た知見を活用するとともに、主要な10Xテクノロジーを他のWindows製品の一部として統合する取組みを加速させている」と述べていた。
元々、Windows10XはSurface Neoのような新しい2画面端末向けにシンプルなUIや機能を備えるOSとして開発が始まった。しかし、その後Windows10X向けに開発していた機能としてアプリコンテナ技術や音声流力の改善、タッチキーボードなどがWindows10に採用、統合された経緯があり、この動きからみて、Surface Neoのようなデバイスの登場も今後はないと考えられた。
このような、目的に沿った軽量Windowsを過去も何度か市場に定着させようという動きはあった。例えばWindows RT、例えばWindows10SといったOSである。しかしどれも完成したとは言い難い状況になる前に終息してしまっている。
この動きと同様となった、とも言えるWindows10Xだが、その開発技術は間違いなくWindows10のアップデートに生きている為、その姿なくともWindows10に統合された機能によって、より便利になっていく事は間違いないだろう。
やはり問題は提供方法
昨日の記事にも書いたが、気になるのはその新しいWindowsの提供方法である。
新たにアップグレードパスを用意するとして、それが有償だとすると、おそらく新Windowsが定着するまでに相当な時間が必要だろうと言える。
何しろ、イマドキのWindows10は、そもそもやりたいと考えるべき事は何不自由なく出来てしまうからだ。
AppleのMacOSのように、無償で提供するぐらいで考えていないと、定着するだけで5年以上はかかってしまう。その間のサポート状況を考えると莫大な費用になることを考えれば、アップグレードパスを無料とした方が効率は良いかもしれない。
ただ、Microsoftそのものが、OSを無償で提供した事は実は一度も無い。
過去Windows10は、Windows7移行のOSの所有者に対して無償アップグレードを実行した事はあったが、そもそものライセンスを持っていない人には無償提供はしていない。
今回の新OSも、Windows10のライセンスを持つ者に対して無償アップグレードとするようであれば、比較的スムーズに更新されると思われるが、あとは各アプリケーションの対応状況次第、といったところではないかと思う。
最近は、OSそのものを売るというよりも、プラットフォームをバラ撒いて、それを使ってくれる人を増やす事で、その他のアプリケーションで収益を上げるという流れが一般的なので、Windowsもその流れではないかと期待したい。