Microsoftが6月24日にイベントを開催予定。
メジャーアップデート
Microsoftが6月24日にWindowsに関するイベントの開催を予定しているという話が出ている。このイベントの内容というのが、現時点での噂ではWindows11が発表されるかもしれない、というもので、Twitterでそれらしい告知が成されている。
Join us June 24th at 11 am ET for the #MicrosoftEvent to see what’s next. https://t.co/kSQYIDZSyi pic.twitter.com/Emb5GPHOf0
— Windows (@Windows) June 2, 2021
ツイートでは、Windowsのロゴにも通じる窓が表示されているが、そこから差し込む光には窓枠の横格子が表示されていない。つまり、差し込む光は11と見えるワケで、この事から「Windows11」が発表されるのではないか? と噂されている。
また、このイベントそのものも、米国東部時間の11時に開催される予定で、いつものWindows関連のイベント開示時刻と異なっているとの事。
なにやら「11」という数字にいろいろかけているようで、意味深なものになっている。
そもそもMicrosoftは現在、Windowsの次期デザインプロジェクトである「Sun Valley」に取り組んでいる。この新しいデザインプロジェクトでは、新しいスタートメニュー、新しいシステムアイコン、Explorerの改良、Windows95時台のアイコンの廃止など、従来から大きく変わるインターフェースを予想させるものになっていて、他にもマルチモニタ環境での動作、Xbox Auto HDR機能、Bluetoothオーディオサポートの改善など、機能的にも刷新する予定が組まれていると言われている。
これらを考えると、コアシステムこそ現状の進化版に留まるのかも知れないが、見た目は新規のWindowsとなる可能性があるので、それを「Windows11」へと改名する可能性がまったくない、という事にはならないだろう。
気になるBluetooth
この気になる次世代Windowsだが、私が一番気にしているのがBluetoothオーディオサポートの改善である。
先日も当Blogで「WF-1000XM4」の記事を書いた際、LDACのコーデックにWindowsそのものを対応させて欲しい旨を書いたのだが、この新しいWindows11(仮)で、今後LDACへの対応が見えてくると、とても有りがたい。そもそもWindowsのBluetoothオーディオの対応コーデックが古すぎるというのが問題なのだが、MacがApple Silicon対応でいろいろ進化している中、Windowsの進化もココで大きくテコ入れしてくれる事を期待したい。
そもそも、Bluetoothオーディオは、いろいろな企業が独自の進化をしてしまったが為に、コーデックが乱立している状況にある。
そこで2020年1月には、Bluetooth SIGが新規格「LE Audio」を発表し、マルチストリームによる完全ワイヤレスの対応、ブロードキャストへの対応、LC3コーデックの導入といった、新しい規格へと進む方向性が示されている。
まだまだ対応製品がない状況ではあるが、規格そのものは新しい方向が示されているので、それを内包するであろうWindowsも、どこかのタイミングでBluetoothへのテコ入れをする必要がある。
実態はどうかはわからないが、せめて現時点ではLDACに対応してくれる事を祈りたい。
アップデート方法
そしてもし仮にWindows11が本当だったとしたら、その更新はどうなるのだろうか?
Windows10より前のMicrosoftでは、新たに新OSのパッケージを購入しないといけない流れだった。
Windows10にしても、新規に導入する分には新しいライセンスの購入が必要なわけだが、従来のライセンスを持っている既存ユーザーへの提供はどうなるのだろうか?
有償によるアップグレードだとすれば、以前と同じようにみなアップグレードしてくれない、という流れになるだろう。
やはり基本的には無償での新OSの提供が、もっともプラットフォームを刷新するのに効果があるものと言えるが、さて、どのような対応になるのか気になる所である。
どちらにしても、またしてもインターフェースが変わるとなると、そこで使い方がわからなくなる難民が急増する事になる。
デザインを刷新するのは良いのだが、従来と異なるインターフェースでのわかりにくさを何とかしてくれると良いのだが…。
そのあたりも含めて、次なるWindowsに期待したい。