SAPPHIREから、Radeon RX 6800XTのカードが発売されるも、高額設定。
その価格、149,600円
SAPPHIREから、3連ファン仕様のクーラーを採用したRadeon RX 6800XTビデオカード「PULSE AMD Radeon RX 6800 XT」が発売された。店頭価格は149,600円になる。
仕様としては、GPU動作クロックがゲームモードで2,065MHz、ブーストモードで2,310MHzに設定されており、搭載メモリはGDDR6 16GB、メモリクロックが16Gbpsと、特別驚くスペックではない。
また、インターフェースもHDMI2.1が1基、DisplayPort1.4が3基で、補助電源は8ピンが2口となっている。
実にスタンダードなビデオカードだが、この製品を紹介しているサイトを見て、非常に残念な事に気がつく事になる。
AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1360859.html
Webサイトを下にスクロールさせると、そこに「編集部のおすすめ記事」という項目がある。
ここには、過去、Radeon RX 6800XTのカードが発売された記事が掲載されているのだが、その価格は「税込67,980円から」と書かれている。
実際に、そのリンクを確認してみると、2020年11月20日の記事に飛ぶのだが、そこに書かれた製品の店頭価格は「税込87,980~94,380円」と、高くても10万円を超えない価格として書かれている。
つまり、元々設定されていた価格は、10万円を超えない価格設定だったワケである。
おそらく、今10万円以下となると、Radeon RX 6700系という事になるだろうが、ランクを一つ落としてようやく同額、という状況が、正しい状況とはとても言えない。
世界の半導体不足は、GPU価格の基準すらも変えてしまった、と過去にも当Blogで書いてきたが、もはやこの状況は必然と言える。
いよいよAppleまで…
この世界的な半導体不足だが、Appleに関しては製造ラインを押さえていたのか、比較的潤沢に製品を製造していたように思う。
だが、そのAppleとて、いよいよもって怪しくなってきた感じらしい。
今秋発表された新製品は、軒並み出荷が遅れる見込みのようで、iPhone13Series、iPad mini、iPad、Apple Watch Series7、新型MacBook Proと、これらは全て配送が後ろ倒しになる模様。
しかも、この影響は秋より前に発表されていたMacBook AirやiMacにも及ぶ可能性があり、1ヶ月くらいは待つ事になるようだ。
…まぁ、1ヶ月遅れで手に入るのはまだマシかもしれない。少なくとも価格が高騰するよりは。
でも、その価格に関しても今後改定される可能性があるという話もある。
理由は円安の影響の為。
Appleは過去、円安影響で価格改定を何度かしてきている。そうなると、手に入りにくいわ、価格は上がるわで、ダブルダメージである。
Apple製品が欲しいと思っている人は、今は急いだ方がいいかもしれない。
開発も後ろ倒し?
この世界的半導体不足によって影響が出ているのは、新製品開発においても同じである。
当初の予定よりも開発速度が遅くなっているようで、これも新製品が市場に出てこない事が原因と考えられる。
つまり、市場に製品が出回る頃に、既に次の新製品が登場する可能性があるとしたら、一つ前の製品を人々が買うわけがないからだ。
だから全体的に後ろ倒しする事で、需要と供給を調整するという動きが出てくる。
残念な話である。
ただ、経済全体が後退している状況なので、致し方ないところもある話であり、今は状況が打開されるのをひたすら待つしか方法がないと考えられるが、価格が元の水準に戻るかどうかは、企業の売上げにも関係してくる話なので、難しいのではないかと思う。
自作PCのパーツは、軒並み高騰化しているので、今まで15万円で組立てる事ができたスペックは、今や20万円でも組立てる事ができない状況となり、今後も価格水準は上がっていくだろう。
この様子では、私もメインPC更新は価格で諦めるしかない流れになりそうで実に恐ろしい状況である。
APUで簡単に作ってしまおうかなぁ…。