個人的にはコレが現時点での決定打だと思っている。
GALAXブランド
中国のGalaxy Microsystemsというメーカーが「GALAX」というブランドを展開している。このブランド、AMDのRadeonを使用している人にはあまり馴染みはないかもしれないが、NVIDIAのGeForce製品を使用している人なら、GeForce系のビデオカードのベンダーとして必ずといっていいほど目にした事のあるブランドだと思う。
そのGalaxy Microsystemsが、27インチのゲーミングモニタ「Vivance-01」を発売した。店頭価格は31,500円と割安な製品である。
驚きなのは、この価格でありながら機能・性能が充実しているというところ。
IPSパネルを採用した2,560×1,440ドットの解像度を持つ製品で、最高リフレッシュレートは165Hz、応答時間1ms(MPRT)、可変リフレッシュレートのG-Syncに対応し、色表現もDCI-P3 95%、sRGB 99%、10bitカラー表示、HDR対応と、ほぼ全部入りの機能を持つ。狭額物なので、この製品をマルチモニタとして繫いで使用しても、ベゼル間は非常に小さくできるのも特徴である。
インターフェースとしては、DisplayPortが2口、HDMIが2口、イヤフォンジャックを持ち、3Wのスピーカーも2個内蔵する。ネジピッチ100mmのVESAマウントにも対応しているので、モニターアームで使用するというのもアリだろう。
とにかく価格と機能の比較でここまでコストパフォーマンスの良い製品はそうそうないのではないかと思う。
CFD販売 製品情報
https://www.cfd.co.jp/biz/product/detail/vivance-01-27inch-wqhd-ips-hdr-.html
ウルトラワイドを使うより…
時々思うのだが、ウルトラワイドモニタは確かにデュアルモニタを運用するよりも間に入るベゼルがなく、そうした画面の境目を気にすることなく運用できるメリットがあるものの、機能的に優秀な製品を選ぼうとするとかなりの割高な製品しか選べないという欠点がある。
また、マルチモニタのメリットとして、モニタを分ける事でそれぞれのモニタの役目を明確にできるというものもあって、1枚目モニタはゲーム、2枚目モニタは攻略情報のブラウザ、といった使い分けができるというのもある。
人によってはこの使い分けの方が便利、という人もいて、私も実はその一人なのだが、私はとてもワガママなので、間に入るベゼルも嫌った結果、1枚目はウルトラワイドモニタ、2枚目は27インチWQHDモニタを使用する、という構成にしてしまった。
ビデオカードの負荷は相当なものと思うが、それに耐えられるだけのビデオメモリとして16GBのRadeon VIIを使用している。
私のような構成は、正直オススメできないし、予算もかかりすぎるので、もし使い分けの方が便利というのであれば、27インチモニタをデュアル構成にする方が、予算的にも低く、かつ高性能なモニタを使用する事ができるのでオススメである。
正直、21:9のウルトラワイドモニタを使用していて、これで良かったと思えるシーンも多いのだが、普段の使い方を観ていると、ほとんどがモニタ2枚の使い分けで事足りるようにも思える。
それならば、リフレッシュレートも高く、HDRにも対応した製品の多い16:9のモニタを2枚使う方が、コストパフォーマンスもかなり良いと言える。
置き場所の横幅に注意
ただ、27インチWQHDモニタをデュアル構成で配置する場合、気にしなければならないのは、その置き場所の横幅である。
前述した「Vivance-01」を2枚、デュアル構成で配置すると、その横幅の総延長は約123cm(1228.2mm)にもなる。1枚の従量は4.9kgなので、2枚にすると約10kgにもなるので、もしモニターアームでデュアルモニタを実現しようとするなら、10kgに耐えられるアームを使う必要がある。
もちろんモニタアームを使用せずに、スタンドを使って横並びでも良いのだが、少なくとも123cm程度の横幅は確保してやる必要がある事に違いは無い。
ただ、その条件さえクリアできれば、WQHDモニタ2枚によるデュアルモニタ構成は、非常に使い勝手のよいモニタ環境だと言える。
フルHDよりも広いメイン画面と、フルHDよりも広いサブ画面という使い方は、従来よりも臨場感のあるコンテンツの表示と、より多くの情報を表示できる事に繋がる。連続性こそないが、活用方法としては有効だ。
なので、もしウルトラワイドにしたいけど、リフレッシュレートやHDRに対応させた高額なモニタは買えない、という人は、一度WQHDモニタを2枚、という選択肢を検討してみてもよいのではないかと思う。
正直、私も今、その構成にしてみようかと画策中。
やはりウルトラワイドモニタは処分する事も大変だし、価格が高いのが一番ネックになるので、標準的な製品の組合せの方が現実的だと感じ始めている。