RTX 3070 Tiを導入したが、どうにも性能を引き出せていない。
数字に見るボトルネック
先日、モニタをDellのAW3821DWに替えた事で、ビデオカードもAMD系からNVIDIA系に替えた方が良いだろうという事で、RTX 3070 Tiをメルカリで購入、ビデオカードの入れ替えを行ったワケだが、その後数日が経過し、G-Syncへの対応やHDR表示などを設定変更から行ったワケだが、どうもRTX 3070 Tiの性能を引き出せていないような感じがしている。
換装した直後にも、FF14ベンチ[漆黒のヴィランズ]を実装した時にもフレームレートこそ性能は出ていた感じではあるものの、総合スコアで言われてる程のスコアになっていなかった事が気になっていたのだが、どうも私の今のメインPCの構成だと、RTX 3070 Tiの性能のボトルネックになっている部分があるようである。
具体的には、FF14ベンチ[漆黒のヴィランズ]において、平均フレームレートは以下だった。
・Radeon VII … 82.14
・RTX 3070Ti … 102.8
計算すると、137%と、平均的に言われている性能比である140%近い数字が出ているが、これが総合スコアだと以下になる。
・Radeon VII … 12,230
・RTX 3070Ti … 15,510
総合スコアなので、必ずしもGPUだけの判断とは言えないかも知れないが変更したのがビデオカードのみなので126%という結果はGPUの変化のみで起きた変化と言える。
Radeon VIIとRTX 3070 Tiの性能比でいうと、平均して140%ほどの結果が得られると言われており、それが総合スコアで14%も平均より落ち込んでいるという事は、何かしら性能を引き出せない条件が揃っている事になる。
パーツ交換の落とし穴
昨今はノートPCでもゲーミングPCが存在するように、小型化・集約化が進んでいるので、パーツ交換する、という必要性が必ずしもある話ではなくなりつつあるが、ゲーミングPCであってもデスクトップ型を使っていたり、あるいはクリエイターPCなどを使っている場合、パーツ交換で性能を向上・維持させてPCそのものを延命する、という使い方をするケースは、パーツ交換という行為を積極的に行う場合がある。
この時、あまりにもPC本来の性能とかけ離れた性能を持つパーツを組み込むと、その高性能なパーツを稼働させるだけの性能を元のPCが持っていないとき、こうしたボトルネックが発生するという事は稀にある。
(画像はココより引用。)
特に何かしらの規格が世代をまたぐことで、引き出せるハズの性能を引き出せない、なんてのはよくある話であるが、簡単にイメージできるとしたら、USB3.0のデバイスをUSB2.0ポートで運用する、とするとイメージしやすいかも知れない。
結局、私の場合も今の私のメインPCの性能、つまりIntel第8世代Core i7-8700Kとそのチップセットでは、RTX 3070 Tiの性能を活かすだけの性能と規格を持ち得ていない、という事になる。
実際、PCI Express規格でいえば、RTX 3070 Tiは4.0に対応するが、私の環境では3.0が限度になるし、CPU性能もボトルネックになる可能性がある。
そもそも、CPUで言っても世代が4世代もの差があるので、ボトルネックがないハズがないのである。
新PCを検討するか?
こうなると、やはり考えねばならないのは新PCへの入れ替えである。
折角GPUだけで済ませようと思っていたものの、それだけでは当然収まる事などなかった話である。
なので、時期を考えつつ、次世代が発売されたぐらいのタイミングで、一つ前の世代のPCパーツを購入し、1台組み上げる、という方法でコストを抑えるのも悪くないかな、と考えた。
つまり、Intelなら今年年末に第13世代コアが発売されるが、第12世代コアで組む、AMDなら既に発表された7000シリーズでなく年末にRyzen 5000シリーズで組む、という事で、型落ち品とすれば全体的なコストを抑える事ができるのではないだろうか?
実際にはNVIDIAのGPUなので、CPUはIntelコアの方がいいかな、とも考えるが、今回は消費電力の関係でRyzen 5000シリーズも視野に入れても良いのではないかと思っている。
とりあえず、今はいろんな角度から新PCのコスト、スペックを検討し始めているが、円高の影響なども含めて、総コストは高めに出てくる感じである。
それまではボトルネックのある環境で使い続けていく事になるが…気長に考えていくしかないだろう。