Intel第13世代Coreの国内価格が見えた。
発売は10月20日夜から
Intel第13世代CoreであるRaptor Lakeの日本国内価格が見え始めた。
発売は早い所で10月20日の夜22時からとなっていて、深夜販売を行わない店舗ではその翌日からの発売となると見られる。
気になる価格だが、Core i9-13900Kが105,800円、Core i9-13900KFが102,800円、Core i7-13700Kが74,800円、Core i7-13700KFが71,800円、Core i5-13600Kが57,800円、Core i5-13600KFが54,800円となっているようだ。
これらの価格はツクモの価格ではあるが、おそらく他店舗も同じと思われる。
微妙にRyzen 7000シリーズを下回るような価格設定にしているところが後発組らしいやり方だなと思うと同時に、第12世代よりランクアップした価格で来たあたりも、AMDに合わせてきた感じがして、少し残念ではある。
というのも、第12世代Core i7-12700Kの初値は58,600円というプライスだったが、第13世代Core i7-13700Kは74,800円に値上がりしている。
コア数が増えているのだからコアあたりの価格で見るのが妥当、と言われるかもしれないが、従来はグレードで価格が推移してきていたところがあるので、半導体不足を経験した後ではそういった考え方からして変わってしまった、と捉えるしかないのかもしれない。
ただ、今回の13700Kのコア数は、第12世代の12900Kと同様のPコア8+Eコア8という構成なので、コア数は実は第12世代最上位と同じものになっている事を考えると、第12世代最上位の価格帯がスライドした、という考え方もできる。やはりコア数で価格を決めた、と言えるのかも知れない。
狙いは第12世代か?
さて、当Blogで幾度となく、私の次期メインPCの話をしてきているわけだが、Intel第13世代の価格的情報が出てきた事で、これで最終的な判断ができるようになったのではないか、と考える。
極論から言うと、世代は新しければ新しいほど良いという事は変わらない。時間と共にアップデートされていく中で、世代が古い事でアップデートできないという事が起こりうるのがPCの世界なので、世代は新しいことが望まれる。
一方、価格対効果で考えると、決して最新世代が正しいとは言えない。新型が登場することで型落ち品となった製品は、コスト的にとても魅力的であり、その性能は最新世代と極端に変わる事は少ない。
では、現在私が新PCを組立てるとしたら、そのプラットフォームは何が一番よいのか?
単刀直入に言うと、ベストは第13世代Core i7-13700Kと言える。
だが、価格的に7万円台は厳しいとなると、次の候補は第12世代Core i7-12700Kになる。
価格的には5万円台でありながら、Pコアは8コアあり、Eコアを4コア持つ事で、バックグラウンドで処理するプログラムはEコアに任せられ、かつパワーの必要な処理はPコア8つで処理する事で、ライバルであるRyzen 5000シリーズとは互角以上に戦える。
ただ、第13世代はL2、L3キャッシュの強化とEコアが増量されている事で、バックグラウンド処理に必要なリソースがとても豊富。全体的なパフォーマンスはさらに上を行く事を考えると、その性能向上分が第13世代と第12世代の差額の2万円という事になる。この2万円をどう考えるか、次第である。
Ryzenは?
ではRyzenは選考に入らないのか? という事になるが、今回はあえて外す事とした。
Ryzen 7000シリーズは、マザーボード側のUEFIで電圧を下げない限り、コアは確実に95℃の熱量を発するまで回り続ける。UEFIで設定を変えれば済む話ではあるが、扱いやすさではRyzen 5000シリーズの方が扱いやすい。だが、Ryzen 5000シリーズは、IPCではIntel第12世代には到底及ばない。
その分、価格が安いというメリットがあるが…全体的なパフォーマンスとしてRyzen 5000氏シリーズは何かコスト的なメリットが相当にないと、選考からは外れるかな、と考えている。
一年前なら、間違いなくRyzen 5000シリーズは選択肢に入っていたのだが。
というわけで、私は現段階ではコストが許すなら第13世代13700K、許さないのなら第12世代12700Kを優先候補とし、あとは条件次第で切替える、という感じになると想定している。いや、消費電力を考えるなら、12700でもよいかも知れない。
組み合わせるマザーボード(チップセット)に関しても、Z690がこなれてくるだろうし、それを要求しないならH670でも良いと思っている。
もしこの組合せなら、メモリもDDR4の選択肢が出来るので、コストも低く抑えられる。
問題があるとすれば、一つ前の世代になる製品なので、流通在庫があるかどうか、という事が問題になる程度である。
ま、一世代前でしかないので、そんなに困る事はないと考えられる。
今はまだ直接在庫や価格を調べてはいないのだが、第13世代が実際に発売開始となり、市場で動きが出てきた段階で、実勢調査をすれば、想定しているよりは全体のコストは下がっている可能性はある。
あくまでも予想だが。
これで無事、新PCへの移行ができればよいのだが…。