電話でいきなり「月々の電気代が安くなります」と言われた。
電話営業
先日「電気のお支払いに関してのお話なのですが…」と電話がいきなりかかってきた。
ウチは東京電力で契約しているのだが、東京電力の者とは名乗らなかった。
まぁ、東京電力の職員が契約者に直接電話してくる事などありえないし、ほとんどが委託業者か、それに繋がる者からの連絡である。
ウチはもともと会社契約になっていて、電気代がかなり高い。自宅に介護者を抱えた今では、2人で生活しているにも拘わらず1万円を下回る事などまずない。夏場など、家の気密性が悪い事から、電気代は2万円に近くなるほどである。
光熱費がオール電化で賄われているならば2万円くらいの出費はあり得るかも知れないが、ウチはガスも別で契約しているし、冬場の暖房は灯油に頼っているので、純粋な電気代だけで最大2万円というのは、高いと言わざるを得ない。
こんな状況なので、月々の電気の支払いが安くなる、なんて言葉が出てきたならば、その話聞かせろよ、という事になる。
もちろん、これが罠である可能性は自分の中でも判っている。ただ、私としては、そうした節約方法をしらない事が問題だとも思っていて、そういう情報が得られるならば…と話を聞く事にした。
もう一度言う。
普通はこんな感じで電話でイキナリ話を持ちかけられても、聞く必要はないし、聞くにしても何かしらの覚悟が必要である。
訪問販売
いろいろ話を聞くと、今我が家が契約しているプランは「従量電灯B」というプランで、アンペア数は30Aになっている。
最近はエネチェンジというサイトでより安いプランを検索できるようになっていたりと、その契約そのものを見直す事も簡単にできるようなのだが、前述の電話先は既にウチの情報をある程度得ているようで、安くなるプランがあると提案してきた。
それが「スマートライフプラン」と呼ばれるもので、オール電化の家は大体がこのプランになっている。
このプランはエコキュートなど電気温水器を設置している事を条件にして選択できるプランで、夜間の電気料金が格安の代わりに昼間の電気料金が高めに設定されている。
つまり、企業が電気をあまり使わない夜間に電気を使用して温水を貯め、それを昼間使用するというような使い方に特化したプランという事になる。
なので昼間から電気を使用する場合、太陽光発電などと組み合わせないと逆に電気代が上がる可能性もある。
もちろん、基本的な電気料金単価も異なるので、場合によってはそうした設備がなくても電気料金が安くなる可能性はあるが、条件としてエコキュートの設置が必要になるので、そのエコキュートの設置費用が一つの問題になる。
で、今回の電話では、このエコキュートの初期費用を月々の支払いに載せて分散させ、導入費用を係らないようにする、という説明だった。
なるほど、と思うかもしれないが、そこがこの電話訪問販売のミソなのである。
よく考えること
ここまでの話を聞いて、カンの良い人ならわかると思う。
初期費用を月々の支払いに分散させるという事は、要するに月々のローンにする、という事である。電気料金のプランは変わっているので、場合によっては電気代そのものは安くなるかも知れないが、そのローンの費用を足して考えた時、本当に安くなっているかはまた別の話になる。
訪問販売してくる業者は、あくまでもエコキュートの販売、設置業者なので、東京電力など電力会社とは直接的な関係はない。だからあくまでもエコキュートが売れ、設置費用を稼げれば、この業者としては成功なのである。
もちろん、これらを全て実施したとして、結果的に安くなるケースももちろんあるだろう。
その可能性があるかもしれない、と思ったからこそ、今回私は訪問を受ける事にした。
こうした訪問販売でトラブルが起きるのは、この訪問を受けた場合に発生している。だから一番良いのは、訪問を受けない、という事になる。もし自分でプランを変更したりしたいのなら、直接東京電力などに相談し、そこに繋がる業者と話しをつけた方がよい。
なので、今回私は訪問を受けるが、その場での契約は絶対にしないと既に決めている。あくまでも説明する、と先方が言ってきたのでその説明を聞くだけに留めるつもりである。
いくらクーリングオフできるからといっても、訪問販売をそのまま真に受けてすぐ契約するのはリスクが高すぎるし、選択肢を自ら狭めている事に等しい。
なので、まず先方がどういう入り方をするのかを見極め、契約は他との相見積もりで決めることを前提に説明を聞くだけである。
と言うわけで、妙な電話から始まった電力プラン見直しの訪問販売の話が来た、というのが今日のあらまし。
訪問の結果はまた後日、という事で。
ちなみに…訪問してくるのはサーバントップという会社である。
ネットで調べて見ると…。