クラウドファンディング「きびだんご」の最高額を更新中。
X68000が残したモノ
当Blogでも記事にしたX68000Zのクラウドファンディングだが、本日19:00より無事開始された。
無事…といっても、開始当初はアクセス困難が続いたそうだが、驚くべきはその達成までの速度。
正直、100%達成がいつの時点かは私は詳しくは知らないのだが、開始5時間弱で目標額を大きく超えた300%超、1億円にも到達というところまで来たようだ。
瑞起は当初金額に届くのか不安があるようなコメントをしていたが、そんなコメントなど吹き飛ばすぐらいの勢いがあったようだ。
このX68000復刻に関して、数々のコメントが寄せられている。
当のシャープ関係者からのコメントは言うに及ばず、元Oh!X副編集長、Project DoGA代表など、当時X68000を盛り上げていた人からのコメントもあり、当時を知る者たちからは、相当に期待されている事が窺える。
いや、それよりも一般の人の期待はそれらを軽く上回ると言える。
瑞起は当初、668口、約3,300万円を集める事を目標にしていた。
しかし、その目標は開始後1時間程度で達成してしまい、5時間後には1億円を突破した。
開始約5時間で1億円を達成しました!ありがとうございます!!#X68000 Z|「時を、超えた。」伝説のモンスターマシンを復活させたい!#Kibidango #きびだんご
https://t.co/nFWYDP49sf @KibidangoJpより— 株式会社 瑞起(ZUIKI Inc.) (@ZUIKIInc) December 3, 2022
瑞起のタイムラインを見るに、ホリエモンも購入したらしい。
株式会社瑞起 @ZUIKIInc
https://twitter.com/ZUIKIInc
如何に、X68000という存在が日本の黎明期のエレクトロニクス界に影響を与えたか、を物語る結果と言えよう。
私は未購入
私はというと、実はまだ購入を決めていない。
価格49,500円を高いとは思っていない。当時本体だけで37万円ほどの価格だった事を考えると、5万円以下という価格は破格と言える。
かつて所有していた者として、かつてよく知っていた者として、本来ならサックリと購入すべきだという事もわかっている。
だが、私の今の生活状況を顧みると、果たしてコレに投資してよいのかという判断の迷いが出てしまう。
もし私が完全に一人で生活するものであるならば、生活費を削ってでも購入しただろう。
しかし、今は介護すべき親がいる。その生活は私の手持ち資産に全てがかかっている。
だからこそ、迷いが出てしまう。
Dysonの掃除機をサクッと購入したにも拘わらず、X68000Zに関しては迷うのはオカシイだろ、と言われればそれまでだが、掃除機は生活で使用する前提のものだが、X68000Zは完全に趣味のもの。それならばメインPCの入れ替えを優先しろよ、とそういう事になる。
だから迷っている。
欲しいのは事実だが、物事には優先順位があるのだ。
XVIモデルの予定
X68000Zの今後の開発プランのロードマップを見ると、XVIモデルの投入すら検討しているところがある。
XVIは当時、私が欲しくて変えなかったモデルであり、その後のX68030はもっと変えなかったモデルである。
X68000Zも、このラインナップの開発を進めていく事が確実なら、私はXVIモデルから入る、というのも手かなと思ったりする。
いや、最初から突貫したいのは事実だが、エミュレータで動作させている事が判っているものだけに、ある意味、ガワが変えられるなら、そこから入るというのも方法である。
音源の再現は?
あと、今回のX68000Zで一つ気になっている事がある。
それはFM音源の再現をどうやっているのかという事。これは最近のコンシューマ機のミニレトロ機でも同じ事が言えるのだが、X68000にはYM2151というFM音源が搭載されていたワケだが、それをどうやって再現しているのだろうか?
また、それに合わせたAD PCM音源も同じである。
まぁ、私如きが心配する必要などない事かもしれない。おそらくちゃんと再現できるのだろうと思っているが、昔、FM音源を再現するのは難しいなどという話を聞いた事があるので、そういう部分で気になっている。
ゲームプログラムの場合は、最悪サンプリング音源を数ch持つ事で違和感なく再現しているように聞こえるとは思うが、X68000ZはFM音源プログラムをエミュレートしたならば音をコンポーズする事になるので、再現をどうやっているのかがわからない。
ひょっとして…現代版のFM音源チップを搭載しているのだろうか?
まぁ、それすらもソフトウェアエミュレーションしている可能性はある。Windows機でもそうしているのだから。
だとしたら、今のPCの性能はそこまで凄い事になっているのかという事になる。
改めてその凄さを実感する。
話はズレたが、X68000Zは無事ハードウェアとして再現される事は決まったし、それが脅威的な期待と結果をもって消費者に受け入れられた事実は、凄い事だと思う。
瑞起には、こだわれるだけこだわって欲しい。
今はそう思わずにはいられない。
X68000Z クラウドファンディング
https://kibidango.com/2285
こんにちは、私も購入を躊躇している元x6ユーザです。
メガドライブミニ2はご存知ですか?今回のZのSoCと同じSoCだそうです。
メガドライブもFM音源だったのですが、後継機のメガドライブ2はFM音源チップが違ったそうです。メガドライブミニ2はそのチップによる微妙に違う音を切り替えられる仕様になってます。(x68とも違うチップですが)
実際の再現度はわかりませんが、あまり心配しなくてもいいんじゃないでしょうか。
返信
どうも、情報ありがとうございます。
そうか、メガドライブのMC68000とZ80の組合せを「ZUIKI Z7213 SoC」で再現しているんですね。おそらくはこのSoCの内部でFM音源の処理も同時に行っているのでしょう。
それと同じSoCなら、X68000の機能をある程度再現できるアーキテクチャパワーはあるとみて良いでしょうね。
メガドライブミニ2で使われたSoCなら、メガドライブミニ2の開発時にいろいろなデータが取れているハズなので、心配する必要はなさそうです。
情報、ありがとうございました。
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