これ、Webカメラやスピーカーフォン以外でもイケるんじゃないの?
Webカメラを無線化する
サンワサプライからUSB接続のWebカメラを無線化する「CMS-EXW01」が発売された。価格は49,500円とちょっと割高だが、USB機器を無線化できるという意味では面白い製品である。
「CMS-EXW01」は受信器をPCに接続し、Webカメラを送信機に接続する事で、Webカメラを無線化する製品で、最大25mの距離を無線化できる。
Webカメラの解像度だと、最大4K/30fpsの映像を伝送でき、送信機側にはWebカメラだけでなく、マイクやスピーカーフォンを接続するポートも用意されている。また、送信機側にはスピーカー用の3.5mmステレオミニジャックも用意されており、この3.5mmステレオジャックからの音声も無線化できる。
結局のところ、USBデバイスのデータを無線化できる機器なので、試してはいないがWebカメラやスピーカーフォンでなくてもUSB機器の無線化ができるような気がするが、この辺りはプロトコルの関係などでできるのかどうかは不明である。試せる人がいたら、ぜひ試して教えてほしいものである。
もしWebカメラやスピーカーフォン以外でも使えるとなれば、もっとも考えられるのは、USB接続のプリンターの無線化だろうか。昨今のプリンタは無線LANが搭載されているのでこういった通信は不要かもしれないが、無線LANでの接続が用意されていないものだと案外使える化も知れない。もちろん未確認だが。
広がる無線化?
HDMIの無線化というのも既に実現しているが、思った程普及していないというのが私の実感である。
この話が出始めだった頃は、モニタそのものを無線化するという事だけでも大きな話題だったが、今やそのあたりはあまり騒がれる事もなくなってしまった。
だが、PCは接続するデバイスに関しては話題が途切れる事はなく、何かしらが繋がっているというのが常である。
ネットワーク関係が無線化した時点で、接続するもののほとんどが無線化する流れになっても不思議ではないはずなのに、未だにあらゆるデバイスが有線で繋がっている。
私としては、ちょっと不思議な状況だなと思う事もあるが、全てを無線化すると都合の悪くなる人達がいるのかもしれない。
そもそも、DisplayPortとHDMIに関しても、未だに統一される気配がないというのも、背景には業界の違いとそれにまつわる利権が絡んでいるという話もある。
扱っているデータはどちらももうデジタルデータなので、消費者サイドとしてはもう統一してくれ、と思うのだが、未だそういった気配は微塵も感じられない。
おそらく…統一される事は今後もないだろう。
今後はもっと小型化を
「CMS-EXW01」で私が唯一懸念するのは、その大きさである。
少なくとももう少し小型化してくれると使う側としては利便性を感じる事になる。
「CMS-EXW01」の電波周波数を見ると5GHzとなっているが、おそらく無線LANとは異なる通信プロトコルではないかと思う。ただ、5GHzという周波数の特性上、あまりゴチャゴチャとしたところの通信は得意ではないだろう。
ただ、会議室に固定されているWebカメラをいちいちケーブル接続して利用する、という事がなくなる…などというような使い方だと、その利便性は跳ね上がるように思う。
リモートによる会議などが頻繁に行われるようなところでは、その効果はとても大きいように思う。
興味のある人はぜひ検討してみてはどうだろうか?
ただ…自宅でリモートワークをする人であれば自分一人なので、この製品は全く不要という事になるだろうが。