ドラゴンクエストXオンラインでWii U/3DS版のサービスが終了する。
いつかはやってくる事
オンラインゲームにはいつか必ず「サービス終了」というものがやってくる。パッケージソフトと違い、買い切りではない事が、ハードウェアの終焉以外でもそうした遊べなくなるという事実にぶつかる理由でもある。
サービスを提供する側が、サービス継続にかかるコストをペイ出来なくなると判断した都祁から、その機種での提供が終章してしまう。
つまり、オンラインゲームは、ハードウェアの終焉でも終わりが見えるし、サービス提供側の都合でも終わりが見える、という事である。
ま、ほとんどの場合は、ハードウェアをサポートするコストが増大しすぎる事がサービス提供の終了となる場合だが、PCの場合はここから機種ではなくスペックという扱いになる。
なのでPCは部分的にパーツの交換対応で延命できる事もあるが、コンシューマ機の場合はその見込みがほぼない。
ハードウェア性能がほぼ固定であるからだ。
なので、オンラインゲームそのものの品質を引き上げようとすると、ハードが性能的に弾かれる、なんて事が発生する。
あとは、特定のハードウェアの生産自体が終了してしまっており、今後終息に向かう事が判っているハードに関しても、それに割くリソースを別に回す為に、サポート対象から外すという事はありうる。
理由は何であれ、今回ドラゴンクエストXオンラインでWii U/3DS版のサービスが終了する事が発表された。どちらも2024年3月20日に終了となる。
2012年から継続
ドラゴンクエストXは、2012年8月にWii版が発売され、Wii U版が2013年3月、Windows版が2013年9月に発売と徐々にプラットフォームを拡大してきた。
その後追加ディスクも発売され、サービスとしては拡大していき、2017年8月にはPS4版、2017年9月にNintendo Switch版が発売された。またブラウザ版が2020年2月に公開され、一定の性能を持つPCやMacでもプレイする事ができるようになったのは国内のパッケージ発売によるオンラインゲームとしては珍しいかもしれない。
結構マルチなプラットフォームで展開されてきた事から、2013年には累計100万本を発売しているが、最終的にどれぐらいになったのかはわからない。
ただ、かわいそうだったのは、スクウェア・エニックスではFF14という大失敗から大成功に転じたMMORPGがあるため、どうしてもその影に隠れてしまうところがあった。ドラゴンクエストXも100万本を売上げている以上成功を収めている作品ではあるのだが、それと比較されてしまうのは不運としか言いようが無い。
今回、最初期から展開しているWii Uのサービスが終了するが、そのスケジュールや他機種への移行については、「ドラゴンクエストX」のプレーヤー専用サイト「ドラゴンクエストX 目覚めし冒険者の広場」内特設ページにて公開されている。
FF14も何れPS4版を…
今回の件は何も珍しいものではない。
オンラインゲームというパッケージのみで販売されるクローズドな製品でないオンラインゲームは、ゲームというパッケージを売っているというよりはサービスを売っているというものなので、環境が変わっていけば再生するための機器サポートも変化していく。
FF14も、かつてはPS3版が存在していたが、今はPS4。PS5、Windowsを対象としたサービスになっているし、PS4版に関して言えば今後サービスが打ち切られるだろうと言われている。
オンラインゲームで一定の成功を収めたタイトルは、非常に息の長いタイトルとなるので、サポートする機器も移り変わっていく事が多い。
過去のハードを切り捨てるのか? とユーザー視点では考えがちだが、逆を言えば過去のハードを切り捨てるぐらい長寿サービスになったという証であり、それはタイトルとして面白い作品である事の証である。
残念ではあるものの、今後も継続してサービスが続けていくための施策なので、機種転換するなりで消費者側も受け入れていく必要があるだろう。
FF14は黄金のレガシーはまだPS4のサポートは続くと言われたが、その次はおそらくないだろう。
私はWindows版でそのまま継続できるので、PlayStationシリーズはここで終息させるだろう。PS5への移管というより、PS5の購入を現時点で考えていない以上、そうせざるを得ないかな、と。