以前展示会で出されていた製品がついに発売に。
AK400 Digital
AK400といえば、DEEPCOOL製CPUファンとしては価格は安いが高性能という製品で有名なものである。
上位レンジの製品では心許ないところはあるが、中級クラスならこれで十分冷えると言われたAK400は、ある意味価格3,000円台のベンチマーク的な製品となった分けだが、そのAK400にCPU温度などを表示する液晶パネル「リアルタイムステータスパネル」を搭載した製品が登場した。
CPUファンとしての性能は今更言う迄も無い。それに温度表示などの機能が追加された製品で、そうした情報をコントロールするためにUSB2.0のピンヘッダが用意されている。
また、液晶パネルの側面はアドレサブルRGBのLEDとなっていて、こちらもアドレサブルRGBの端子に繫げば色鮮やかに光らせる事ができるようになっている。
対応ソケットも旧来のAK400と同様で、Intel LGA1700/1200/115xx、AMD Socket AM4/AM5となっており、空冷ファンの回転数は500~1,850rpm±10%、騒音最大値は28dBAとなっている。
AK400の性能そのままに、便利な情報ツールが付属した…そう考えて良い製品である。
AK620 Digital
AK620にもリアルタイムステータスパネルを取り付けた新製品が発売される。
前述したAK400 Digitalと同じで、元となるCPUファン部がAK620に置き換わった製品である。
リアルタイムステータスパネルの大きさがかなり大きいものになっているのだが、表示される情報そのものはAK400 Digitalと変わらないものである。
なのでCPUの発熱量でAK400 DigitalとAK620 Digitalを選べば良いという事になる。
私はRyzen7 7700XにAK620を取り付けたので、もしこの製品に買い替えるならAK620 Digitalを取り付ける事になるだろう。
AK620そのものの性能は、おそらくはRyzenならば最上位のRyzen9でも冷却できる性能を持っていると思われるが、Ryzenは動作温度で性能を引き下げるので、いきなり冷却能力が低くて壊れるという事はない。
BIOSの設定次第ではAK400クラスの冷却能力でも問題がない場合もあるので、調整で使える可能性もある。
デザイン的にはアリ
今回のAK400 DigitalやAK620 Digitalは、製品がCOMPUTEX TAIPEI 2023で展示されていたと思うが、その時から私は「アリ」な製品だと思っていた。
展示会ではASSASSINの新型の方が話題性はあったかもしれないが、私としてはそこまでの性能を求めていなかったこともあって、液晶パネルを搭載したAK400&AK620の方を注目していた。
空冷でも、というか、空冷だからこそ、CPUの温度は気になるわけで、それが最近の側面がガラスで中身が見えるPCケースから温度が直接見えるというコンセプトがとても良いと思っていた。
いよいよ国内でも8月18日から発売になるとの事なので、CPUの交換など機会があればその時にクーラーの買い替えも検討したいと思う。
昨日のRyzen7 7800X3Dに交換…にでもなれば、それに合わせてAK620 Digitalを導入できれば、空冷環境で3D V-Cash搭載CPUの運用がより簡単になるのではないかと思う。
他メーカーも…似たような製品を出してくるのだろうか?