早いものである。
今のPCを組み立ててから早一年が経とうとしている。といってもあと1ヶ月弱あるのだが。
しかし自宅PCの調子が悪くなり始めたのは丁度一年前くらいであり、今ぐらいの時期から次のPCの計画を立てていた。
当時はCore2 Duoが出てそろそろ次の世代が出ようかという時期。
売れ線はCore2 Duo E6600で、2.4GHzながらTDP 65W、2ndキャッシュを4MB搭載、それでいて価格は3万円ほどというものだった。
チップセットもP965世代からP35世代へとそろそろ変わるか?という時期である。
私は次世代が目の前に来ている中で安定を求めてP965を選択した。
あれから一年。
PC業界は大きな変化を見せたかというと実はあまり見せていない。
ビデオカードもNVIDIAのG80コアからG92コアへと変化したものの、性能的なアドバンテージは何もなく、場合によってはG80コアのGeForce8800GTXが依然有利なんて事もあるくらいだ。
ATIに至ってはAMDと統合された後にRadeonHD3870系を発売したが、電力効率もあまりよくなく、絶対的性能でもGeForce8800GTXに及ばないまま時が過ぎていた感じさえある。
振り返ってみると、ここ一年の間に進化したのはハイエンド分野ではなく、より電力消費効率に特化した、省エネ分野だったと言える。
事実、IntelはAtomを発表し、AMDもより省電力で動作するAthlon X2を出したりして、Intelより省電力だという事をアピールしてきている。
つまり既存技術をより効率よくしてきた時間がこの一年という事になる。
その中で一つ、より消費者にとって大きな流れになったのはクァッドコアがもう手の届かないものではなくなったという事実である。
実は今、PCのパワーアップを計画している。
もっとも、そんなに予算をかけられるわけではないし、何より液晶モニタのアップデートが控えているため、どちらを優先するかまだ迷っているが、それでもこの一年を何の強化もなく過ごしてきた事もあり、時期的にはそろそろかと思っている。
具体的にどんなパワーアップを考えているかというと、CPUの換装だ。
今使っているのはCore2 Duo E6700(2.66GHz)であるため、同じクロックのQuad Coreへと換装しようかと考えている。
今世代の同じクロックとなると換装コアはCore 2 QuadのQ9450になるが、今の価格が約36,000円。
正直、安いとは言えない。
それにCore2 DuoからCore 2 Quadにする事のメリットはあるのか?という問題もある。
まして同じクロックであれば、劇的な処理速度の向上は望めない。
しかし、大きな変化がないというのはいささか早計でもある。
4コアある事の意味はOSが常時起動させているプログラム処理にも大きく貢献するし、何よりこれからのマルチコア対応アプリケーションを円滑に処理できるメリットがそこにはある。
どうせマザーボードを含めた大がかりなアップデートは当分できないのだから、今のマザーボードで対応できる最新のコアを乗せておくというのは悪い選択ではないハズだ。まぁ、それを今の時期にする事の意味があるかどうかはまた別問題であるが。
とりあえず、液晶モニタのアップデートとこのCPU換装を目標にしている。
どちらを先にするかはまだ分からないが、あと3ヶ月以内にどちらかを実行しようと考えている。
8月にはフルHDかQuad Coreで今より快適なPCライフになっている…と信じたい。