ホンダが業績予想を下方修正した。
今の世界経済から考えれば何ら不思議な事ではない。
ホンダの下方修正がもたらす影響で私が最も気になったのは、高級車ブランドのアキュラを完全白紙に戻すという事と、新型NSXの開発中止である。
NSXと言えば、ホンダのフラッグシップとも言える車。
初代はオールアルミボディに3.0LのハイパワーNAエンジンを搭載し、採用例が少なくなってしまったリトラクタブルライトを搭載した特徴ある車だった。
そのNSXもモデルチェンジの中で3.2Lエンジンへと格上げされ、レースの世界では上位に入るポテンシャルを存分に発揮していた。
私にとっては憧れの車であり、存在もそしてその価格もまさに夢の車であった。
NSXは元々受注生産であったが、売れ線の車の方向性がスポーツから離れていったことで生産中止となった。だが、そのすぐ後に新型NSXの開発というニュースが流れ、私もガッカリする間もなく、その新型に期待せずには居られなかった。もちろん買えるなんて思ったワケではない。
だがその夢も今潰えたことになる。
もちろん、景気の回復と共にホンダはNSXの開発を再開するだろうが、その見通しが全く立たない事は、開発停止と発表しなかった事でもわかる。
この世界経済の暗雲は、どこまで広がっているのだろうか。
とりあえず、2009年にホンダはハイブリッドカーを200万円を切る価格で発売する様子。
現在のフィットより1~2割ぐらい高いぐらいだろうか(グレードにもよるが)。
また2010年にはCR-Zをベースとしたハイブリッドスポーツを投入し、その後も中・大型車へハイブリッドモデルを投入していくようだ。
話だけを聞けば幸先良さそうな感じではあるが、これはすなわち売れ線モデルのみを投入するという事でもある。
どう考えても世界経済の影響が大きすぎる話でしかない。
来年、ウチは車の買い換えが控えている。
絶対的な話ではないが、売れる車を売れるウチに処分してしまい、車の入れ替えをしてしまおうというつもりである。
だが、今のままだとそれもおぼつかない。
私の生活圏内では車は必需品であり、なければ困るものであるが、車は消費財でもあるため、買い換えは避けられない。
つまり、こういう世界規模の不景気でなくても不景気というだけで、生活の主たる移動手段の維持に問題が出てくるワケだ。
困ったものである。
何はともあれ、ホンダのドリームマシンが開発中止となった今、ウチの会社に舞い込んだ仕事の一つが立ち消えた事は間違いない。
NSXの○ェー○ブ○ックカ○ーの鋳造品がサンプルで会社に置いてあるのだが…この仕事に携わりたかったんだけどなぁ… orz