PS VITAの発売日まで、あと1ヶ月を切っていた。
その割には盛り上がりが少ないような気がするのは、多分私だけではないのではないかと思う。
実際、今ゲーム機自体への興味が薄れつつある状態らしい。
ゲームという娯楽があまりにも溢れすぎたため…なのかどうかは分からないが、若干ながらゲーム離れを起こしている所があるように見受けられる。
実際、売れるタイトルは超有名タイトルだけで、しかもそれらにしても前もって出回るネット上での人気で販売数がいとも簡単に変動する…ま、時代が時代だと言えばそれまでだが、あまりにも周囲が情報に踊らされすぎて、その情報故に一種の情報統制が働いてしまっている感じがあるのかもしれない。
そういう情報に踊らさせる層に一石投じる意味もあるのかどうかは分からないが、ようやくPS VITAのCMが始まった。
残念だがこのCMだけではPS VITAって何かが全く伝わらない内容。この内容から考えれば、PS VITAをよく知っている人向けか、それとも「何だ?」とPS VITAを知らない人に向けて興味を引くような内容にしたのかもしれない。
ゲームの未来が変わる。
果たしてこの意味がこのCMから伝わるのか?
多分、伝わる伝わらない以前の問題で、純粋に「何だ?」と思わせたかったんじゃないかと思う。
そういう意味でなら、間違ったCMではないと思うが…そう思わせたところで、PS VITAが欲しくなるかはまた別の問題だと思うのは私だけではあるまい。
とにかくPS VITAは、タッチパネルと背面タッチパッドを見せるのがビジュアル的にもっとも今までと違う事を理解させやすいハズ。画像がキレイとかというのは、スマートフォンを見慣れている層からすれば、今更訴求力はないのだから。
だとしたら、その操作方法にこそPS VITA特有の期待感が出てくるのではないだろうか?
いろいろな情報をまとめていくと、PS VITAもローンチタイトルの後があまり良い感じではない事に気がつく。
ゲームメーカーからすればPS VITAは魅力的なハードウェアだろうとは思うが、ハードが魅力的である事とゲームタイトルを爆発的に販売させる事ができるかどうかはまた別の問題で、今はとかくゲームを発売する前の情報戦でゲームメーカーが萎縮してしまう所があるように見える。
情報によって発売数が劇的に変化してしまう世の中は、ゲームメーカーからすれば非常に商売しづらい状況だと言える。こういうのも何だが、大手はその情報すら操作する事ができるのだから。
どちらにしても、PS VITAは12月17日に発売される。
今の盛り上がりのまま発売した時、蓋を開けてみたら予約に血眼になる必要など無かった…という事もあるかもしれない。
あるいは、その逆で予約してなかったから、全く取り付く島もなかった…という事になるのか?
ある一定の数は捌けているはずだが、問題はハードを売って終わり、という事ではない事を誰よりもSCE自体が分かっている。これからのSCEの展開に期待するとしよう。