と言うわけで、THE IDOLM@STERが劇場版“THE IDOLM@STER MOVIE”として制作が決定した。本日、昼夜の2回講演が行われている“THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!”の昼講演で、この制作発表が行われたワケである。
2011年7月からTBS系のTV局で全26話のアニメが放送され、圧倒的な支持を受けた本作はその後、ゲームのTHE IDOLM@STERを知らない人たちにも飛び火し…たのかどうかは分からないが、第54回 輝く!日本レコード大賞では「企画賞」を受賞するという、アニメ界でも珍しい功績を残し、今以てその人気は衰えてはいない。
商業的な見解から言ってもまだまだイケル…という判断をすべきだし、また可能だろうと思われる。そう考えると、ここ最近の静けさは異常なものであり、ゲームの新作が出てくるのか、それとも何か別の仕掛けが飛び出てくるのか、など憶測が飛び交っても仕方のないところ。
実際私も、THE IDOLM@STER(以下アイマスと表記)の流れがこのまま終わるのか? と疑問に思うところがあった。ゲームの新作を出してくる可能性も否定はできないが、今人気となったアイマスの世界観を考えると、ゲームの新作が非常に作りにくいという背景もある。というのは、アニメ版アイマスの世界観は、ゲームで言うところのTHE IDOLM@STER 2の世界観だからだ。2という以上、ゲームにはその前身があるわけだが、アニメ版はその前身を流用していない。新たな世界観として構成されたアイマス2をベースとしていて、しかもそれが人気を博したとなると、2の世界観を残して3作目を出すのか、それともまた世界観をリセットするのか、という判断は非常に難しい。
そうした中で何かあたらしい仕掛けを考えていくとなると、ゲームの新作を出すよりも手堅く今の世界観を使った展開を考える方が無難である。
そういう判断…なのかどうかは分からないが、とにかく劇場版という方向で落ち着いたようである。
PVを見る限り、新シナリオによる現状の世界観の延長上という展開のようである。
THE IDOLM@STER シンデレラガールズをプレイしている人からすると、新しいアイドルは出てこないのか? という気持ちにもなるかもしれないが、あそこまでアイドルが多くなると物語としては構成しづらいところもあり、作り手としては慎重にならざるを得ないだろう。
そもそも765プロはプロダクションとしてあまり大きくない、という設定を引きずっていかないと、各アイドルの話が大きくなりすぎて、シナリオ崩壊が起きる可能性もある。ある意味、アニメ版ラストの興隆が限界点なのではないか、と私などは思ってしまう。
制作スタッフは監督が錦織敦史氏、脚本は髙橋龍也氏、アニメーション制作がA-1 Picturesと、TV版の実績があるスタッフが揃っている。当然だがキャストも原作ゲーム&アニメ同様のおなじみの声優陣が担当している。
というか、この辺りを変えてしまうとファンから猛烈な反発を受ける可能性が高い。そこはスタッフもよく分かっているという事なのだろう。
そういえば、ゲームのアイマス2の時にも伊織、亜美、あずさの3人がキャラクターとして選べず竜宮小町という別ユニットで登場する、そしてライバルのアイドルユニットが男性ユニットになる…という情報が流れたときも、ファンの反発はハンパでなかったという記憶がある。
実際、アイマス2のゲームが完成し、その出来具合が良かった為に騒動は鎮静化したが、アイマスのファンはとにかく作品に関して熱心であり、各々のキャラクターへの愛がハンパではない、という事が実証された話だった。
劇場版のスタッフやキャストが変わる…なんて事になったら、いったいどんな騒動へと発展するかわかったものではない。下手すれば自衛隊出動という事件に発展する可能性も…あるかどうかはわからないが、デモ行進くらいは普通にありえそうな事である(少なくともインターネットによる署名運動は確実に起きると思う)。
とりあえず、そうした騒動が起きる事は最初から回避されたと言える。
また、この劇場版に関して、学研パブリッシングから2013年2月28日に発売するメガミマガジン4月号に、続報を掲載する予定のようだ。監督の錦織敦史氏とアイドルマスター総合ディレクター石原章弘氏の対談が掲載されるという事だから、最初からぶっ飛ばした内容が掲載される事を期待したい所である。
とりあえず…私はココから先の情報を(可能な限り)カットして本作が公開された時により大きな驚きと感動を得たいと思っている。
…それまでは資格の勉強を続けねば… orz
THE IDOLM@STER 公式サイト
http://www.idolmaster-anime.jp/