5月13日にv6プラスのVNE事業者「JPNE」に切替えたが、トラブルは続く。
根本原因は変わらないという事
いろいろすったもんだして、現在使用しているWi-Fiルーター「WXR-5950AX12」に問題があり、安定するルーターと紹介してくれたQNAPの「QHora-301W」をIPv6で使用するには、VNE事業者がNTT CommunicationsのOCNバーチャルコネクトでは使えないので、JPNEのv6プラスに切替える必要がある、という事から、v6プラスに切替えたのだが、心の中で、これで少しは問題が改善しないだろうか? と甘い考えでいたのだが、やはり根本的な問題は解決していない事を確認した。
切替えた数日は問題なく通信が行えていたのだが、イキナリ通信が瞬断し、繫いでいた通信が切れるという、以前起きていた事がそのまま発生した。
その後、5GHzのWi-Fiのみ消失するという問題も発生し、その現象を確認した段階で、やはり何も解決していないな、という事がよくわかった。
そもそも原因はルーター、と言っていたのだから、問題解決はしないだろうな、という事は分かっていた。ただ、VNE事業者を変えることによって、通信ラグが変わり、スムーズにいかないかな、と期待したのだが、それはあまりにも虫の良い話だった、という事である。
v6プラスで変わったこと
v6プラスに切替えた記事を当Blogでも書いたが、その記事にも少し書いた通り、夜間の通信速度に関しては明らかに向上した事を確認した。
ただ、その後日中の通信速度を計測した結果、日中はOCNバーチャルコネクトの方が少し速いかな、という印象をもった。
ただ、最高速度を求めればそういう話だが、そもそも通信は安定している事が第一であり、さらにいえば500Mbpsも300Mbpsも、連続データを送受信しなければ体感的に大きく変わるものではない。もちろん、大きなデータ通信であれば時間に差はあるのだが、使い勝手の面で差として感じる事はあまりない。
また、もう一つ利点を見出した。
以前、IPv6は通信が確立するまでにとんでもなく時間がかかる、という話をしていたが、その確立するまでの時間が多少短くなっているように思える。
OCNバーチャルコネクトだと、完全に通信が確立するまでに相当な時間を待つことになるにだが、v6プラスだと以前よりは速い段階で確立している。これは副次的な効果ではあるが、有りがたい話である。
VNE事業者を変えるだけで、利点が明確にわかるというのは、とても有りがたい話である。
ただ、この恩恵を完全に得るためには、そもそものルーターの安定度を引き上げる必要がある。
QHora-301Wという製品
安定したルーターとして「QHora-301W」の紹介を受けたのだが、その安定度は「WXR-5950AX12」と比較にならないぐらいに安定しているようだ。
そこはとても有りがたいのだが、性能的に「QHora-301W」が「WXR-5950AX12」に劣っている部分があるのはちょっと残念である。
それはWi-Fiの5GHz帯通信の速度で「WXR-5950AX12」はWi-Fi6で80MHz 8×8、160MHz 4×4という設定において4,803Mbpsという通信速度を持つ。
対して「QHora-301W」は5GHz帯通信の速度の同条件で80MHz 4×4、160MHz 2×2の設定において2,475Mbpsという通信速度に留まる。
どちらもデュアルバンドであり、ワイヤレス帯域幅も20MHz~160MHzという仕様だが、アンテナ数に違いがあるのか、最大速度に差がついてしまっている。
前述したように、多少の速度差よりも安定している事が大前提なので、この性能差だから「QHora-301W」を選ばない、という選択肢はないわけだが、これだけ良いルーターであるという事を考えると、ちょっと残念な気もしてくる。
なのでこの「QHora-301W」の後継機がいつぐらいに登場するのか、という事を予測するため、発売日や前モデルの確認をしてみた。
発売日は2020年12月18日で、前モデルはなんと存在しない事が判明した。但しそれはSD-WANルーターとしてであり、Wi-Fiメッシュルーターは「QMiroPlus-201W」「QMiro-201W」等の製品が存在し、これは2021年6月に発売されたモデルらしい。
ではこの「QMiroPlus-201W」の前のモデルはというと…こちらも存在していないようだ。
つまりQNAPでは2020年あたりからルーター事業をはじめたような感じである。
初代モデルで安定した製品を作れる…本来、Buffaloもそうあって欲しいところだが、QNAPはそれがちゃんと出来ていたようである。
製品サイクルがわかると、後継機がいつ頃登場するか、という事がわかると思ったのだが、現時点ではその製品サイクルがわからないので、後継機の登場時期は予測が難しい事がわかった。
機能追加が後継機のカギか?
ただ「QHora-301W」は発売して1年は経過しているので、あと半年ほどすると、発売から2年経過し、そこで新製品が登場する可能性がある。
問題はその可能性がどれほどまでに高いか、という事だが、現時点での機能において、今後発売されるであろう製品で搭載されるであろう機能が何かないかと考えると、Wi-Fi6Eの対応といったところである。
Wi-Fi6の拡張規格であるWi-Fi6Eは、最大通信速度が9.6Gbit/sとWi-Fi6と同じ速度だが、利用できる帯域幅が2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯と新たに6GHz帯が加わったことが大きな違いである。
この6GHz帯は国際的には利用できる国も多いのだが、現時点で日本では利用できない帯域である。現在それを利用可能にするための法整備が進められているので、今後使える様になると考えられるが、この6GHz帯の利用を想定した新製品として後継機種が発売される可能性がある。
この可能性を考えて、今は問題のあるルーターを使い続けるか、それとも今すぐに安定を求めるか、というところで、私の迷いが出ている。
ま、安い買い物ではないからな…。
というわけで、v6プラスの恩恵を受けたは良いが、結局は安定感にかける現状では安心しきれない状況といったところである。
ポンと4万円以上のルーターを購入できる生活がしたいなぁ、と。