Dysonといえばクリーナーというのが私の意識。
新型投入
先日、Dysonがドライヤーを発表したが、どうも私にはしっくりこない。何故なら、私の中ではDysonはクリーナーというイメージしかないからだ。
だからドライヤーが発表された時には何事かと思ったものだが、今回は私のイメージ通りのクリーナーの新型発表が行われた。
ああ、これで一安心(爆)
それはさておき、その新型だが、投入されたのはコードレスクリーナーで「V8シリーズ」と呼ばれる製品群になる。まだ正式に型番などがついた製品が発表となったわけではないようで、今はまだV8シリーズと呼ばれている。
私が今までDysonのクリーナーを店頭などで試してみて気になっていた部分を改善してきたのが今回のこのV8シリーズで、基本的には新型モーターと新型バッテリーを搭載している。
搭載された新型モーターは“DDM V8”と呼ばれるデジタルモーター。メカ部分は従来のDDM V6モーターと同じではあるが、制御ソフトのアルゴリズムを変更し、毎分最大11万回転を可能とした(ちなみにDDM V6は毎分10万回転)。
また、バッテリーが新型となり、リチウムイオンバッテリーの正極材料を従来のNCM(ニッケル、コバルト、マンガン)からNCA(ニッケル、コバルト、アルミニウム)に変更し、エネルギー密度を向上、さらに容量を従来の2100mAhから3000mAhへ増量させた。
この事によって、バッテリーで40分稼働させる事に成功した。Dyson調査によると99.5%の一般家庭が40分以内に掃除を終えているそうで、40分稼働が可能になった事でコードレスクリーナーが掃除機のメインとして使えるようになったとしている。
また、Dysonのクリーナーで気になるポイントはその騒音。
強力な吸引である事は認めるが、それ故に騒音もまたスゴイというのが私の印象である。
今回の新型では、その駆動時の騒音を最大50%削減したという。新型モーターをソフトなフォーム素材とラバー素材を使った制振構造で安定させ、またサイクロン部分も空気の流れをスムーズにさせるよう形状変更を行ったという。また、フィルターなどを追加して音響改善をした事も効果があるのかもしれない。
どっちにしても、最大50%削減したといっても、おそらくはMAX時の騒音の話だろうから、従来よりも劇的に静かになった、というよりは、マイルドになった、という感じで考えるのが良いのではないかと思う。
これを嫌う人も…
Dysonのコードレスクリーナーで「ココが嫌い」という部分として代表的なのが、そのゴミ捨て構造である。
サイクロン構造で吸引力はスゴイし、実際よく綺麗になるという事に間違いはないのだが、その溜まったゴミを捨てる際に、本体下部がパカッと開いてそのまま捨てるという構造が嫌いという人は多い。
何故なら…せっかく集めたゴミの中から、塵っぽいものが広がって拡散するからだ。確かにゴミの大部分はダイレクトにゴミ箱等に入るかも知れないが、そこから舞い上がる塵が…と気になるのも、実際にその光景を見てみればわかる。確かに飛ぶのである。
逆を言えば、それだけクリーナーが細かい塵まで吸い込んでいるという事も言えなくもないのだが、折角集めたものなのだから綺麗に捨てたい…そう考えるのも無理のない話である。
今回の新型では、飛び散る塵を綺麗に捨てられる…という所までは厳しいかもしれないが、少な得も中のゴミをゴッソリと捨てられる機構を採用する事で、内部のシュラウドについたゴミをこそぎ落とす事ができるようになった。つまり、ゴミ袋の中に本体下部を入れて、ゴミ捨てをすれば、本体内に残るゴミは従来機よりもずっと少なくなった、と言うわけである。
まぁ…これは体感的な部分もあると思えるだけに、従来品の問題点を全て克服したとは言えないのだが、少なくとも良くはなっているワケで、紙パック式でないとイヤ、という人でない限りは、喜ばしい改善点と言えるだろう。
私は逆に経済的でないという理由で紙パック式がイヤなんだけどね(-_-;)
相変わらず…高い orz
他にもバッテリー残量がLEDでわかる様になっていたりと、今回の新型は細かい部分でイロイロと改善されている。
良くなったなぁと思う反面、気になるのはその価格。
やはりというべきか、相変わらず高いのが難点である。
全てのアタッチメント等が付属しているV8アブソリュートで96,800円、ペットの抜け毛等にも対応するV8アニマルプロと大きなゴミも小さなゴミも纏めて扱えるというソフトローラー付きのV8フラフィ+が86,800円、フトンツールやハードブラシや延長ホースが除外されたV8フラティで76,800円と、最安値モデルでも7万円半ばという高級品である。
あくまでも店頭参考価格であるため、実際はそこからいくらかのディスカウントがあるのかもしれないが、Dyson製品でディスカウントという話そのものが珍しいため、価格が高い製品である事に違いはない。
高い価格には理由がある…と言ってしまえばそれまでだが、この価格でも売れてしまうのがDysonであり、今後も値段が安くなる事はないだろう。
この価格に価値を見出していたとしても、買えない人がいるのも事実。
Dysonは夢のクリーナー…そう考える一人が私である。