第2世代機が登場。
Dyson 360 Heurist
Dysonが最初にロボット掃除機を発売したのは、今から3年程前の話。
その時には「Dyson 360 Eye」という名のロボット掃除機が発売されたのだが、その時も他社製ロボット掃除機より圧倒的な吸引力を持つロボット掃除機として訴求していた。
サイクロン方式なので、そりゃ他社製ロボット掃除機より吸引力もあるだろうとは思うが、ロボット掃除機の大きさにそのサイクロンを収めてきた事がスゴイ事であり、10万円以上の本体価格であっても、ある意味納得できてしまうシロモノだった。
今回発売される「Dyson 360 Heurist」ももちろん同系統のロボット掃除機だが、その吸引力は前世代機より20%向上し、現在の他社製ロボット掃除機の4倍にもなるという。いかにもDysonらしい話である。
ただ、今回の「Dyson 360 Heurist」はそうした吸引力を訴求した製品ではない。
ある意味、ロボットという部分に訴求した製品で、間取り認識能力の高さや、先鋭されたセンサー類など、イマドキのスマートな家電として訴求している。
また、SLAM処理という周辺状況を把握する能力が高く、掃除機本体の現在地を把握するだけでなく、より効率的な清掃を判断して行うよう学習する掃除機になっているという。
その学習だが、ヒューリスティックラーニングという特徴が本製品にはあり、1.4GHzのクァッドコアプロセッサで、従来機比8倍の短期メモリ、23倍の長期メモリを搭載する事で、従来機の20倍のデータを扱えるようになり、カメラが捉えた画像を解析し、マップを自動生成、障害物などを把握してそれらを避けて掃除するという。また、このマップも複数記録する事が出来、マップ履歴の保存や稼働毎のセンサーデータなどをマップに集約できるようになったという。
つまり、自ら考えて稼働し、障害物を避けて掃除するという、非常に賢い掃除機として開発されたのが「Dyson 360 Heurist」という事になる。
Dyson Link
さらに、この「Dyson 360 Heurist」は、スマートフォン用アプリである「Dyson Link」を利用すると、操作やスケジュール機能を利用できるようになる。さらに「Dyson 360 Heurist」が作成したマップに対して、ユーザーが区切り線を引いて任意に分割する事で、区画毎に清掃モードを指定できたりもする。
また「Dyson 360 Heurist」の本体アップデートもWi-Fi経由で行われ、アップデートそのものはアプリ上で「自動/手動」を指定できる。Dysonから何かしらの必要性からアップデートが行われれば、ネットワーク経由でシステムがアップデートされる。
実に良く出来た高機能ロボット掃除機である。
ま、これだけの高機能モデルなので、価格も相当なものである。
元々発売されていた「Dyson 360 Eye」も高価なロボット掃除機だったが、今回の「Dyson 360 Heurist」も118,800円(税込)と、他社製ロボット掃除機よりは高めの設定である。
しかし昨今のロボット掃除機は、いろいろな便利機能を内包してきた結果、総じて高額な製品が多くなってきた。
「Dyson 360 Heurist」が安い部類だとはとても言えないが、価格的にとんでもなく高いというイメージではない。まぁ、絶対価格としては高い事に違いはないが。
それでも従来機よりはずっと賢く、障害物にぶつからず掃除するので、本命機が来た、と考える人もいるのではないだろうか。
興味のある人は、検討してみてはどうだろう?