本当なら、もっと昔から学校でもお金の教育は必要なのではないかと思っていたのだが、ここ最近になってその必要性はもっと高くなったんじゃないかと思う。
貯金が最強だった頃
1980年代の日本は、おそらくお金の勉強など不要と考えても困らない時代だったと思う。
何しろ、銀行にお金を預けるだけで、10年で2倍近く増えるという夢のような時代だったのである。
実際問題、郵便貯金の定額貯金3年以上の利回りでは、1974年では年利8%、1990年は6.33%と、今では考えられない利回りだった。
これだけの利回りがあると、お金に対してあまり知らなくてもとりあえず貯金しておけばその利息で一定の利益が得られるわけで、未来の心配など不要だったわけである。
しかし、2000年に入る頃には利回りは1%を軽く下回り、0.2%、そしてそこからさらに下へと下降線を辿っていき、今やゼロ金利が当たり前の時代に突入してしまった。
その間に絶対に潰れる事はないと思われていた銀行は統廃合を繰り返し、メガバンクと呼ばれる大きな銀行すら合併して体質強化を図る始末。
既に、貯蓄が安泰という時代は終わりを告げている。
となると、やはり必要になってくるのが「お金とはそもそもなんぞや?」という事。
どうすれば賢く資産運用でき、生活のリスクを抑えられるのか? という勉強が必要になってくる。
そもそも、こうした勉強を一切してこなかった日本人からしてみると、お金は地道に積み立てていくもの、という固定概念しかなく、これからの未来を生きていくための知識としては、何とも未熟な状態が今、という事になる。
そんなワケで、私は今、このお金に関していろいろ勉強したい、と思っている。
不労所得を増やしたい、という希望がないとは言わないが、そもそもお金はどうやって増やし、活用すべきなのか、という事の根本が知りたいのである。
全てが怪しく見える…
だが、このお金に関しての勉強を純粋にしたい、と思っていても、それに対して真っ向から受け止めてくれるような存在があまりにも見つからない。
いや、実際にはあるのかもしれないが、パッと見た感じ、どれもがうさんくさく見えてしまうのである。
今更ながら、投資を教えるスクールなどを見ると、その謳い文句などがいかにも人をだましに架かっているような文句に見えてきたり、そもそも投資はリスクがついて回る者なので、確実に儲かるとは言えない、という事を免罪符にして人を集めようとしているものに見えたりするのである。
繰り返し言うが、もちろん中には真っ当なスクールもあるとは思っている。だが、残念な事に私にはその区別が付かないのである。
勉強なので、お金はかかってもいいと思っている。授業料は一定額必要である事は理解しているのだが、前述したように全てがいかがわしく見えてくるので、どこかに参加してみようと思っても直前でその信憑性を疑ってしまう。
こういうの、悪いスパイラルだと思うのだが、お金が絡むと残念ながらどれもが怪しく見えるので、ここで私の歩みが止まってしまうのである。
書籍もあるが…
で、いくつか書籍にも目を通した。
なるほど、と思うところもある反面、絶対的な回答が存在しないため、これも躊躇う事が多分に出てきてしまう。
元来、私はここまで疑い深い人間ではなかったのだが、お金は人を変えてしまうのかもしれない。私をして、全てが怪しく見えてくるのだから、これでは一歩も前に進めないのは当たり前である。
ただ、書籍を見て思うのは、どの書籍も投資信託の積み立てに関しては比較的薦める内容のものが多い。
理由は世界の人口がどう頑張っても増え続けているからだ。
2050年までは人口は増え続け、世界各国のGDPは上昇を続けるので、今なら投資信託で積み立てていけば、確実に利益は出る、というのである。
うーん…これは言っている事に信憑性もある話なのだが、まず投資信託というものの根底を理解しないと、私としては踏み込みにくい。
やはり、お金というものにまつわる基本的な知識は、絶対的に必要なんだと思う。
私自身、間違った知識を持ち得ている可能性もあり、どう頑張っても正しいお金の知識を身に付けないといけないのだろうと思っている。
他の人達は、こうしたお金に関する知識はどうやって身に付けているのだろうか?
その身に付け方を教えて欲しいものである。