MINISFORUMから、とんでもない小型PCの話が出ている。
12コア24スレッドを16cm四方で
先日、当BlogでMINISFORUMよりRyzen7 5700G搭載のミニPCの記事を載せた。
コレでも結構な性能だし、不満を覚えるような製品ではないと思うのだが、何と、今度はRyzen9 5900Xを搭載した小型PCをMINISFORUMが発売する、と予告しているようだ。
本体サイズは158×166.5×67mm(幅×奥行き×高さ)という大きさでありながら、12コア24スレッド処理のRyzen9 5900Xを搭載し、チップセットにはB550、GPUを内蔵しないRyzen9 5900X使用なので、これにディスクリートGPUを搭載するという仕様のようである。
搭載できるGPUは、まずその大きさから限定されるものと思われるが、その詳細は明らかになっていない。
一応、搭載するCPUはRyzen9 5900Xのほかに、Ryzen5 5600X、Ryzen7 5700G、Ryzen5 5600Gも選択可能のようだが、デスクトップ版のZen3コアを搭載する事から、内蔵するSSDはPCIe4.0対応のものが搭載可能になるようだ。但し、APUではPCIe4.0には対応しないので、性能は制限される事になるだろう。
気になる熱処理だが、MINISFORUMから既に発売されている「HX90」および「HM90」で採用された液体金属をヒートシンクとCPUの熱伝導に使用するようである。
他、120Wの窒化ガリウム採用のアダプタが付属する他、12VだけのATX電源にも対応するという事のようだが、それらも未だ詳細は不明である。
Ryzen7 5800Xがない?
この情報、実は1週間ほど前に知った情報なのだが、その後何か動きがあるかと思って放置していた情報である。
昨日、メインPC更新の一つの手段としてMac miniに思い当たった記事を書いたが、もし前述のPCが発売されるようであれば、性能的にはMac miniと同レベルのサイズ感のWindowsマシンという事になる。価格はどうなるかはわらからないが。
一つ気になるのは、今回、Ryzen9 5900XやRyzen5 5600Xの搭載は可能だという話が出ているのだが、何故かRyzen7 5800Xの選択肢がないのである。これはどういった意味なのだろうか?
Ryzen7 5800XはCPUのコア数でいえば、Ryzen7 5700Gと同等ではあるものの、PCIe4.0が利用できたり、L3キャッシュが32MB搭載されていたりと、その性能はRyzen7 5700Gよりも一つ上にくるものである。
ただ、大きな性能差になるか、といえばそうでもないので、ラインナップから外して構成数を絞った、という考え方もできるが、真実は不明である。
逆に…Ryzen9 5950Xは搭載できないんだろうか?
熱暴走する可能性があるのはわかるのだが、クロックを絞れば搭載できない事はないのではないかと思うのだが…ただ、個人で改造するには液体金属の関係から難しい事は間違いないだろう。
小型&高性能の夢
小型PCでありながら高性能というPCは、昔から一種のロマンとして成立しているところがある。
自作PCを趣味にしている人であれば、スーパーファミコンの筐体の中にPCパーツを組み込んだものなども観た事があるのではないかと思うが、そういった類いと同じ方向性のものである。
限られたスペースに可能な限りの性能を詰め込み、そこから発生する熱を効率よく逃がし、性能と省スペースを両立させる…もうそれだけでロマンである。
私も過去にいろいろと挑戦した事はあるが、私の場合は既製品で作る事しかしなかったので、無謀な挑戦みたいな事はなかった。
だが、今回MINISFORUMが打ち出してきた製品は、ちょっと排熱の事を考えると厳しい挑戦のように思えてならない。
まだ公式サイトには本件の情報が掲載されていないので、実際どうなのかは不明だが、今後の情報に期待したいところである。
情報元:PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1365319.html
MINISFORUM 公式サイト
https://store.minisforum.jp/